| 2004年06月30日(水) |
読書「甘えの構造」土居健郎 弘文堂 |
初版が昭和46年で、手元の本は平成8年、通算158刷とある。 そして「甘え」シリーズはその後も次々と刊行されているのである。 なのに、ちーっとも知らなかった。隠れたベストセラーなのか、私が物知らずなだけなのか? 先日読んだ本「いじめと妬み」と作者が同じだったので、読んでみようと思ったのだけど 「甘え」というタイトルが、(私には)緊急性を感じなかったので、手に取るのが遅れたけど これはもっと早くに読んでおけば・・・と思いました。
私は人間関係で生じる不都合のを、相手への期待だと認識していたけど 「甘え」としてもいいのだとわかる。 完全ではないけど、ほぼ一致していると思う。
13頁の「自分がある人」は甘えをチェックでき、甘えに引きずられる人には「自分がない」と あるのにはポンと膝打ちしてしまった。 「自分を作らない」で来た人は、もうのべつ幕なく、公私混同、甘えに引きずられっぱなしである。 甘えを受容できる人間関係を作らずして、一方的に甘えてくる人ともいえる。 そんな人は困る・・でも、自分がないから、考える力がないから、ずっと気づかないんだよね・・・ 職場では毎日甘えられているんだな〜とため息。
期待のがやや他人行儀なイメージで、「甘え」はどっぷり身内に関するものと決め付けていたけど 汎用性は変わらないのでした。 そして「甘え」が全くない、人間関係というのはありえないのだと、改めてわかる。 「甘え」との隔絶、欠損は不幸のもとかもしれない。
「甘え」過ぎもダメだけど、「甘え」なさすぎもダメ。奥が深いなあ。 甘えないのは、本当は甘えたいのだけど、相手に受容してもらえない恐れから甘えられないのだとのこと。 でも性分だから仕方ないよねえ。 こんな本読まないから、甘え過ぎな人は一生気づかないし、 読んだら、甘えベタな人は更に甘えない事にがんばりそうな気もしないでもないよ・・
人間関係に問題のある人は、「自分を作り(成長させ)」、円滑な「甘え」状況を作ることが問題 解決になるのだけど、自分を成長させるのって難しいよね。 読書が1番、とあるけど。読書だけではやっぱり無理な部分もあると思うし・・・ でも、やっぱり何もしないよりは、まず有益な読書でしょうか。脳への刺激は大切です。
「甘え」それは他言語では表現しにくい言葉なのだという。なるほど。 だからといって、日本固有のものではないとも書いてある。
それでも、日本独特のこの「甘え」と言う言葉と感性を今一度、じっくり吟味して 土居さんが前書きで書いているように、将来を悲観しないで、未来に期待したいと思います。
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