だから猫が飼いたいのに・・

2003年07月14日(月) 読書「マサイの恋人」

コリンヌ・ホフマン著 講談社

以前、新聞の書評欄か何かで読んだときぶっとんだ内容だったのでいつか読もう!と心に決めていました。
あらすじだけでもこれはごっつい・・!と思っていたけど読んだらもっとごっつい!とびびりまくりでした。

スイス人の女性は旅行でケニアでマサイの戦士に激しい恋情を抱き、何もかも捨てて彼の元へ走る。だけど環境・文化の違いは彼女を桁外れの冒険の旅に巻き込むのでした。

という感じでかいたら少女漫画やハーレクインのようなイメージも湧いてしまうのかもしれない。いや実際、主人公がマサイの彼に一目ぼれして、一途に追いかけ、彼が見せるふとした優しさなどに一喜一憂しているのを読むのは恋する乙女の心境をなぞられて、こっちもうっとり気分になってしまいます。
なんせ本当に彼の美しさを表現するくだりはただならないです。女の欲望がストレートにかかれているしね、その当たりはやっぱ少女ではないか・・・(笑)
でもフィクションだったらすっとばされる生活の隅々がそんな甘い雰囲気を吹き飛ばしてあまりあるんです。あの「おしん」ですら耐えられない・・と思うんですよ。辛抱にも限界があるよ。

読む前には白人女性がもの好きでマサイの戦士のおっかけしてみたけど、所詮暮らし向きが合わず、見切りをつけて自分の国に帰る話だというイメージでなんて勝手な女なんだと思いました。
でも主人公は本当にギリギリまで耐えてがんばるんです。もし彼があんなに嫉妬深くなかったら、彼女はどんなに今までと違う暮らしでも平気で乗り越えたんじゃないかなとも思える。無理かな・・・いろんな人の善意に甘えているし・・
たくさんの病気とか今までと全然違う食事や生活様式を乗り越える彼女は素晴らしいと思った。まず私には不可能だと思うからね。
それでも全くのマサイ(正確には違うらしいけど)の生活に準じているわけではない。それが決別の原因になったんだろうけど、やっぱりここまで違うとなかなか難しいよ。今までの自分を殺すしか方法はない気がする。それって幸せかな?違うよね。好きな気持ちだけでは生活は成り立たないのはいづこも同じ・・。

それにしても男の方がやっぱり嫉妬深いし、手がつけられないのかな〜と思いました。(美輪明宏さんの本なんかにそういうくだりが出てくるんだけどね)誇り高い戦士ならそんなことしないでくれーと思うけど、私もまだ男性に夢を持ちすぎかな〜。


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