| 2002年09月24日(火) |
読書「読書力」斎藤 孝著 岩波新書 |
気がつけば今年に入って、この人の本は三冊目になる。 他にも未読のもので楽しそうな本がたくさんある。 先日はテレビでもこの人の活動が取り上げられていた。 実際、この人の本は面白いし、今の時代に出てくるべくして出てきた本だと思う。 類似の意見を持つ本はたくさんあると思われるけど、1歩も2歩もリードしているし 実際の行動は、かなりリードしている。 それは、本を読まない人に読んでね!と本で出すだけでなく 実際に読んで欲しい人々に接して、本でないアプローチから入ろうとしているところだ。 そういう意味でも私は、一味違うこの人の読書のすすめである本を読みたいと思う理由。
実際、この本には「読書」の素晴らしさが満載されている。 読書好きと読書力があることの違いが書いてあるので、自分は一体どっちなのか判断できるし 読書してきた人が、読書しない人に「読書なんてすることない」というのが間違っているとキッパリ書いてくれて嬉しい。
私は読書が大好きです。それほどの量でも質でもないけど、本(活字)と本(活字)を読むことが好きで仕方ない。 これだけは唯一、飽き性な私が幼い頃から変わらないことかもしれない。 そんな読書を、勧めることは憚れるこの時代の空気がイヤだった。 いろんな本があって、好きに選べるから、難しいことではないのに、 本を読む習慣のない人が、頭ごなしに難しいと決めつけて、本を読んでいるだけで 「特別」のように扱われてしまう状況がイヤでたまらない。 そして当然同士かと思っていた読書をよくしている人が「本なんて読まなくてもいい」なんて 発言をしてると、ガッカリしていた。ブルータスお前もか・・てな具合。 本当は試験勉強してきたのに、してないという人に似てないか? あきらかに本を読んできて、身についているという事を隠すというか否定するなんて・・・ 努力を人に見せないのは、日本人の美徳のうちかもしれないけど、もうそんな謙遜は今の日本人には通用しない。 だから、努力してるならしてると、本を読んできたなら読んでいるといった方がいい。 私がただの読書好きでしかないことがわかる、読書している事が特別でない世の中に早く戻って欲しい、本当に心からそう思う。 そんな気持ちを勇気つけてくれたのがこの本です。 私は他人に本を薦めるような仕事をしているのですが、時々大いに自信がなくなってどうしようもない時があるんだけど、俄然勇気が湧いてきました。
斎藤さんの本を読むための訓練については、全くその通りだと思う。 やりなれない事、楽でないことをするためにはある程度のキッカケとか訓練が必要。 それは何も体を動かすことだけではない。 そういうキッカケを作る、習慣を身につけるのは、やはり誰かに教えてもらうのが手っ取り早い。小さい子も、大人でもそう。 それはつまりコミュニケーションの第1歩にもなる。 誰かと会話して、本を読み、本を読んで、また誰かと会話する。これはとっても楽しいことなのです。 そういう楽しみをみすみす見逃すなんて勿体ない! 今日はたまたま私が過去に読んだ本を知人が読んで、お互いに感想をいいあったりしたので特にそう思った。 いきなりお互いの心の踏み込むことなんて絶対にできないけど、読書という間接的なものを通してならそれも可能なのですよ。
もちろん、自分だけの世界に浸る楽しみもあるから、読書は止められないのですけどね。
★久々にやっと通常の日記に戻ったようです。 でも実は13日から17日までのおっかけ日記も今日、完成したのです。 興味のある方はどうぞ!
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