卒業以来一度も会っていない同級生(Y)と、仲良しの友達を通じて連絡を取るようになった(と言うほどは取ってないけど)。 今日電話で話していたら、出身中学から同じクラスだった時期からなんとまあとんちんかんな事ばかり言ってそばにいたら頭かち割ってやろうかと思ったが、なかなか面白い話しが聞けたので許す。
Y「いや俺さあ、あいつに会いたいんだよね、F」 私「はぁ?何で?」 Y「俺実はFの事好きだったんだよね、一時期」 私「えーーーーー!!!そうなのーーー!?初耳」 Y「でもあいつ彼氏いたでしょう、なんか頭のデカイ」 私「(頭デカイ?どんな印象じゃ)いたいた。その人と結婚したじゃん」 Y「だからさー」 私「ふーん。で、どこが良かったの?顔(それ以外に思いつかない)?」 Y「なんかおっとりした感じっていうか」 私「へーえ。それでさ、もしFちゃんが離婚してたらどうする?」 Y「うーん、傾くかもしれないね」
アホか。いや、アホっつーか。私はFちゃんとは小中高と同じ学校に通った間柄(田舎なもんでね)で、一時期は仲良しだった事もあった。 確かに目がクリクリした可愛い女の子で、モテていた。でも表面上はどうか分からんがすごい負けず嫌いでかなりキツイ性格の子だったけどなぁ。ワシに性格のコト言われたくないだろうけど。 「おっとり」とはかけ離れたタイプだと思っていたけど、Yにはそう見えたんだ、という事が第一の驚き。まぁ喋り方とかもオッサンのような私とは違って可愛らしかったからなぁ(このYという男、高校生の時に「昨日おふくろが男みたいな声のヤツから電話かかって来たって言ってたけどお前?」と私に聞いたやつ。かけてないっつーの。殺すぞ)。 第二の驚きは、そんな昔に好きだった人と会いたいと思い、なおかつ独身に戻っていたら傾くかもしれない、という心情。
私は昔好きだった人は会いたい、というよりは陰からこっそり覗いてみたい(ヘンタイか)。 例えお互い独身だとしても──傾きはしないな、と思った。過去は過去だから美しいのであって、現在とのギャップを埋めるのは気の遠くなる作業だ。 過去の自分が好きだった男性がどのように成長していようと、今の私が好きになるのは全く違うタイプだと思う。求めている物が違いすぎる。
男と女のメンタリティの違いなのか、ただ単にYと私の違いなのかは分からないけど。よく男は別れた女も自分の女みたいに考えるって聞くものなぁ。別れる以前に始まってもいない女に対してもそう感じる(のとはちょっと違うかもしれないけど)とは、摩訶不思議な生き物だ、と思った。
女は過去というブロックを積み重ね、男は過去という糸を紡いで行く。
なんかもっともらしい事いいましたかワシ。
|
|