ねぎぼう業務日報

2003年10月15日(水) 「恋する漬物!!」

「美女と野獣」のように「野獣」の正体は王子様だったとか、
「つるのおんがえし」のように、鶴という正体がばれたために
老夫婦と一緒にいるわけにいかなくなるとかいう話は、
「異端は受け入れられない・異端じゃなくなって
初めて受け入れられる」という「一種の原則」から
くるものでしょう。一寸法師も最後は「打ち出の小槌」で
一般人の大きさにしてもらってハッピーエンドです。

古典的なウルトラマンなど正体秘密タイプの作品では
「最終回に正体が発覚し、仲間と別れなければいけない」
というパターンが多かったと思います。

まあ、正体ばればれのヒーローも仮面ライダーとか
わりと多かったのですが。

その中で「正体が化け物で、それをも受け入れる話」は
というと、重甲ビーファイター32話「恋する漬物!!」
次元をめぐって(ビーファイター世界は多元宇宙論と
いうことになるのでしょうか)生命体を捕らえて漬物に
して売り歩くババンバに惚れたじいさんの話です。
一応人間の姿をしていたのですが、正体は(人間の
目から見れば)「化け物」。じいさん、それを見て
一度は泡をふいて失神するも、「腹をくくった」後は、
ピンチのババンバを助けるために命を張り、ババンバにも
じいさんの心がはっきり伝わり、結ばれる、という
ハートの熱い佳作です。

異端受け入れ話、日本の昔話でも他に一部あったような気も
しますが、こういうストーリー、なかなか素敵でヨイです。

大きなレンタルビデオには割と置いている確立の高い、
「重甲ビーファイター(全話リリースされています)」。
この32話も見ることが出来ます。


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