「美女と野獣」のように「野獣」の正体は王子様だったとか、 「つるのおんがえし」のように、鶴という正体がばれたために 老夫婦と一緒にいるわけにいかなくなるとかいう話は、 「異端は受け入れられない・異端じゃなくなって 初めて受け入れられる」という「一種の原則」から くるものでしょう。一寸法師も最後は「打ち出の小槌」で 一般人の大きさにしてもらってハッピーエンドです。
古典的なウルトラマンなど正体秘密タイプの作品では 「最終回に正体が発覚し、仲間と別れなければいけない」 というパターンが多かったと思います。
まあ、正体ばればれのヒーローも仮面ライダーとか わりと多かったのですが。
その中で「正体が化け物で、それをも受け入れる話」は というと、重甲ビーファイター32話「恋する漬物!!」 次元をめぐって(ビーファイター世界は多元宇宙論と いうことになるのでしょうか)生命体を捕らえて漬物に して売り歩くババンバに惚れたじいさんの話です。 一応人間の姿をしていたのですが、正体は(人間の 目から見れば)「化け物」。じいさん、それを見て 一度は泡をふいて失神するも、「腹をくくった」後は、 ピンチのババンバを助けるために命を張り、ババンバにも じいさんの心がはっきり伝わり、結ばれる、という ハートの熱い佳作です。
異端受け入れ話、日本の昔話でも他に一部あったような気も しますが、こういうストーリー、なかなか素敵でヨイです。
大きなレンタルビデオには割と置いている確立の高い、 「重甲ビーファイター(全話リリースされています)」。 この32話も見ることが出来ます。
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