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2002年11月07日(木) 『媚薬』 いよいよ最終回!

こんにちわ。ゆみなです。

まずは言い訳から入りましょう。
信じてください。只今の時間、6日の23時30分なのであります。
ここはメモ帳です。

私は今、メモ帳に『りゃ!』を書いているのです。

そうです。
るるのパソコンがぶっ壊れたことを哀れんでる場合じゃありませんでした。
私のパソコンがインターネットに繋がらないのです。

「どこだ?」「何だ?」

私はケーブルの配線、モデム、カード、全てをチェックしました。
するとどうでしょう。
パソコンとモデムを繋ぐコードが破損してるではありませんか!

焦りましたね。
このままだと『媚薬』の最終回がアップできないではないか。

あゆとるるに
「ゆみなのヤツ。書けねえから逃げたな」と思われるではありませんか。

しかし、こんな深夜です。お店が開いてるはずもありません。
私は腹を括りましたよ。

今日はメモ帳に書いておいて、明日、お店の開店と同時にアップしよう。と。

ってことなので、どうか許してください。


さて、二転三転四転御殿場を繰り返してきた『媚薬』も、
いよいよ今日が最終回です。

結婚宣言をした冴子が、阿波踊りまでしてしまい、
このあとどう繋げていっていいものか悩みに悩んで、なんとか書き終えました。

では。



◆◇◆◇◆◇◆

『媚薬』 最終回



冴子は踊った。踊り続けた。

両手を挙げ、足を内股に交互に差し出しながら冴子は会場を出て行った。
外に出ても踊りを止めない冴子は、そのまま42.195キロを阿波踊りで完走、
いや完踊してしまった。

そして、その姿をジッと木陰から見つめる男がいた。

小出監督(仮名)。

そう、あの高橋尚子(仮名)を育てた男。小出。
なぜ尚子で「Qちゃん」なのか分からないが、そう呼ぶ男。小出。
あの髭面から飛び出す「Qちゃん」という言葉が全く似合わない男。小出。

小出は第二の高橋尚子は冴子しかいないと確信した。

「100円玉1銭変化」のことが世間に評価されなかったことで落ち込んでいた冴子は、
小出の誘いにまたもやホイホイ乗った。

それから猛特訓を始めた冴子はついに『東京国際女子フル阿波踊り』に出場し、
他の追随を許さず一位でゴールテープを切った。

割れんばかりの拍手と歓声、歓喜に満ちた人々の顔。
一斉にたかれるマスコミのフラッシュの中、
涙が溢れて止まらない小出監督と抱き合う冴子は、

「夢みたいだわ・・」

と呟いた。

と、同時に意識が遠のいた。





「冴子・・・冴子・・・」

遠くから冴子を呼ぶ声がした。

「バスローブのままで寝ていると風邪をひくよ。」

目の前には恋人の四田村邦彦(本名)が立っていた。


私・・・

ぼんやりと宙を眺めている冴子に邦彦は言った。

「びっくりしたよ。お風呂から上がったら急に寝てしまうんだもんな〜。」

冴子は少しづつ覚醒され、記憶の糸を辿った。


そうだ。
私はお風呂に入っていた。
そのあと邦彦の「ゅみ」であるバスローブを身に纏った。
なかなかプロポーズをしてくれない邦彦に業を煮やした私は、
今夜こそ彼を誘惑し、「結婚」という二文字の言葉を引き出すことが出来たらと、『媚薬』という名の香水をつけたのだった。

全ては夢の中の出来事だったのか。

完全に意識を取り戻した冴子は、その香水を手にとってみた。
すると、そこには書かれていたのは

『媚薬』ではなく、『女眉薬』という文字だった。

芸能界のことも、
100円玉を1銭玉に変えることも、
「フル阿波踊り」も、全て眉唾物ってことか・・・・

冴子は、見事なまでのとってつけたようなオチにひとり苦笑した。

そんな冴子を見つめていた邦彦は照れながらも、けれど真剣に言った。

「冴子の寝顔は可愛かったよ。一生、君の寝顔を見ていたい。」

思いもよらぬ邦彦の言葉に冴子の頬に大粒の涙が零れ落ちた。


あの薬は、やはり『媚薬』だった。
女性用の眉薬なんかじゃない。
第一、眉の薬ってなんだよ。いったい。

そう。少なくとも私にとっては紛れもない『媚薬』だったのだ。


ブラインドの隙間から降り注ぐ光のシャワーに包まれながら冴子は
バスローブを勢いよく脱ぎ捨て邦彦の胸に飛び込んだ。






その時、バスローブのポケットから一枚の1銭玉が落ち、
朝の麗らかな陽射しの中、一瞬キラリと光り優しく消えたことなど知る由もなく。


             −完ー



いかがでしたか?三人三様に好き勝手な事を書き続け、結局は自分たちが一番楽しんでいたのかもしれません。
そんな『媚薬』でしたが、最後までご愛読くださいましてありがとうございました。

私で始まりあゆで終わった『果てなき夢のために』
るるで始まり私で終わった『媚薬』

と来れば、次は当然、あゆで始まりるるで終わる作品というのがお約束です。

「え?まだ懲りずにやる気なのか?」

と思ってるそこのあーた。
ええ。やりますよ。なんてたって私たち3人。公平・平等をモットーとしております。
3人が同じ苦労してナンボっつーことです。
って、やっぱ苦労だったんかいっ!











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