非日常かもしれない日々

■ 束の間の 2002年02月28日(木)
彼はずぶ濡れでやって来た。
雨の中、バイクに乗ってきた。
あたしは思い切り彼を抱き締める。

今日は、みなとみらいのホテルでランチを食べようって彼が言っていたのに、雨が降っているから止めた。

あたしは彼の為にパスタを茹でる。
寄り添ってビデオを見るあたし達。

本当は今日、心療内科を予約していたのだけど、彼と過ごす時間を取った。
薬よりも彼に頭を撫でてもらう方が効果的。

キスよりもSEXよりも頭を撫でてもらうのが一番、気持ちがいい。

彼の胸の中に顔を埋めて、たまに彼の顔を見ると物凄く優しい目をしている。

「疑い深い性格だ」と彼はあたしを笑う。

彼が向こうに行ってしまったら連絡が来ないんじゃないかとか、本当は騙されてるんじゃないかとか。
「そんな事をして俺に何のメリットがあるの?」
ないなあ。どんなに振ってもあたしからは現金は出てこない(笑)
そう言えば昔、好きな人を疑いすぎて、縁を切られたっけ。
「俺を信じられないなら絶交だ」って言われたっけ。

夕方から彼は仕事に行った。
8時過ぎに急に電話が来る。
1分位、他愛のない会話だけ。

「明日は1日、仕事が入っているけど土曜日は朝から仕事に行かないでね」って彼は言う。
こんなに毎日会っていて、これからが心配。
寂しがり屋のあたし達。

「あたしも浮気していいの?」って言ってみたら
「自分のやりたいようにやれば?」だって。
あたしが絶対に浮気をしないと思っている。
「本当に浮気していいんだ?」って聞いたら
「お前は浮気したって、俺の所に来るんだろ?だからいいよ」だって。

いつも一緒で、いつも抱き合っていて、人前でもベタベタしてて、話も合って、気も合って、いつも夫婦漫才みたいに言い合っていて、こんなに仲がいいのに、どうして離れて暮らさなくちゃならないんだろう・・・
今、あたしに必要なのは薬でも医者でもなく、彼の温もりだけなのに。
彼に頭を撫でられれば、それだけで安心できるのに・・・

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Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

Material by B*wasabi + Skin by caprice*
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