非日常かもしれない日々

■ 取り越し苦労 2002年02月25日(月)
やっぱり取り越し苦労だった。
彼は前と同じで風邪で寝込んでいた。
彼は酷い咳をして酷い鼻声だった。
彼は電車で帰って来てまっすぐに、あたしを迎えに来てくれた。
予定より1日早く帰って来た。
あたしの腕をチェックして
「これ以上やったらゲンコツだからな」って。

あたしは彼が持っていた、スポーツバッグを持つ。
「何か”プチ家出少女”と”ホスト”みたいだよなあ。」って彼。
あたしたちはホストか風俗関係者しかいないような、真夜中の曙町で手を繋いで歩く。
見るからに「風俗嬢」と「ホスト」だ。
あたしは彼に貢いでもいないし、ホスト時代の彼なんて知らないけど。

でも、もしかして彼は来月から愛知に行ってしまうかも。
うどん屋で
「来月は横浜はやばいよ。破産しちゃうよ」
「じゃあ、こっちでホストやんなよ。誘われてるんでしょ?」って私。
「今更、ホストか・・・」
それきり、あたし達はその事についての話を止めた。

いつも通り、あたしたちは抱き合う。
「今度、”カップル喫茶”に行って見ようよ。伊勢佐木町にあるんだよ。行ってみたい」
何て彼は能天気に馬鹿な事を言う。
「ススキノの店なら昔、行った事あるけどHなんて出来ないよ。あんな所」
「でも行ってみたいよ。どんなのか見てみたいよ。行こうよ」って先の話をする彼。

「先にキスをした方が1000円」なんて賭けをして
「どうせ、お前からキスしてくるから、すぐに1000万位貯まるな。そしたらテスタロッサが買える」って笑う彼。
キスしたりされたりで現在、あたしが1万円の負け(笑)

お互い、離れるのが怖くて具体的な話はない。
遠距離?仕事が少なくても彼が残る?あたしがついていく?
それとも・・別れる?

あたしは遠距離でもいい。ついて行ってもいい。
どこでだって生きていける。

彼は、あたしを愛している。
でも彼にはあたしの人生を背負う自信はない・・・・

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Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

Material by B*wasabi + Skin by caprice*
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