甲乙つけてるわけぢゃないけど、甲乙つけられないほど、どれもおもしろかった。でも、相変わらず、本数は観ていない。
一押しは、ナイロン100℃「犬は鎖につなぐべからず」。定時即出して走った甲斐があったほど、おもしろかった。ナイロンで、しっとり、と云った言葉が合う芝居を観たのは初めてかも。そして、なかなか、レトロでポップでした。(緒川たまきが、レトロな空気を締めていた)
シシィとトートが、おかしな話なのだけど、『風と共に去りぬ』のスカーレットI とスカーレットII のように見えてくることがあった。それと、シシィ(生)とトート(死)の、シーソーゲームのようだったのだよ。
誰もに等しく訪れる「死」に対して、一度は「黄泉の帝王」がシシィの寿命を期限未設定で変更した(!) のち、顕在化した「トート」(死への誘惑)をシシィはどう折り合いをつけるのか、トートはどうすればシシィに受け入れられてもらえるのか、と云うように、わたしは捉えたのだが。
あと、前言撤回。
(きっと、家族とか想いを寄せていた人とかに、ハンガリーの独立運動絡みでなにかあったに違いない)
の部分は、寝て起きたら違うような気がしてきた。それだったら、もっと反ハプスブルグの立場を強くしそうだしね。たとえ、ハンガリー貴族(女)は話に絡まないとしても。(最後ぎりぎりまで動揺してたから、彼女の思い以上にエリザベートに対して、何か感じることがあったのかも、なんて)
というわけで、その後、エリザベートが組んだハンガリーの進歩派(のひとり)、と云う位置づけにしてみる。
バターライス(トマトケチャップを切らしていた...orz)