2006年07月18日(火)

暁のローマ(2回目)

前回は、ご褒美のご相伴に与った関係で、1階の前方センターという、さすがに良席と名乗るだけのことはある、という感じで、心ここにあらず、だったのだけど、今日は2階席である。少しは落ち着いて観ることができた。のだろうか。

この前は、ブルータスが見たカエサルの亡霊が怪談だなあ、と感じたのだけど、今日はアントニウスの演説。やってることは情報操作なのだけど、ローマ市民の耳に「カエサルは野心を抱いていなかった、カエサルを殺したのは誰だ」と魔法を流し込んでいくのがね。上から見下ろしたら市民の心の移ろい、うねりが見えた分、これも怖い。

怪談といえば、カシウスの死のことも忘れていた。ストラートンに、カシウスが20日も前に死んだことを告げられてたじろいているのが、白昼夢を見ていたか、最期のカシウスが現れたか。戦況が思わしくない中「じき会える」といわれて、自決することを決めたのかな、と。(ただ単に時間経過処理だったらどうする?)

ブルータスが見たカエサルの亡霊は、ブルータスのカエサルを敬い慕う心が見せたのではなく、本当にカエサルの亡霊が彼の前に現れたのだと、解釈。シェイクスピアだから、それでいいのだ。

暁のローマ(その他)

彩橋さん、またしても張り切って小芝居してた。愛人のとこでのアピールも「アピールしてるのよお」ってかんじがよかったね。市民でも何気に相手役の男役さんがいたり、ほかの市民の娘役さんと姉妹風だったり。

カエサルは大きくて大物の歌で、カエサルにはじき飛ばされて腰を擦っていたのは、あれは誰? 細かいというか何というか。(おもしろいなあ)

本日の昼食

木村屋のクロックムッシュ