日々妄想
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2007年07月01日(日) やっちまった…   緑父×緑(FFT)

すみません。本当にすみません。日曜日なのに何をやっているのでしょうか。
先日のチャットからどうしても頭から緑父と緑が頭を離れません。
だからここで吐き出します。
書いていたらノリノリになって、裏なところまでもっていこうとしていたのは内緒です。
そしてどこまで緑を愛すべき父バカにしてしまうのか。この調子なら詐欺にあっさり引っかかりそうです。心配です。それよりもこんなものを書いてしまう自分が一番心配です。
でも道具って三上もジェイドも使わなそうなので、新鮮でした。サンキュー緑父



FFTの緑父と緑。





厳格な父であった。
実直で優秀で冷静で高潔で公平で、信心深く人望も篤く…
父の事を思う時には自分の表現力のなさに腹がたってくる。
手垢のついた言葉では父の人なりを表現する事は、自分では無理だと常々考えていた。
一目父をみて、一言父と言葉を交わし、父の振るう剣の迷いのなさ、美しさをみれば皆父に魅了される。
自分の信心は、実は父を通してのものだという事をわかっていた。
そんな自分では父を悲しませるという事もわかっていたので、その思いは深く胸に閉じ込めていた。

父とおなじ騎士団に入隊した事で、父はほかの団員に比べてことさら自分を厳しく処罰した。
それは自分が騎士団の中で、居心地悪い思いをさせない父の配慮でもあった。
失態に対しての罰は、他の団員と違い夜に父の部屋を訪れ、背中に鞭を受ける事だった。
それは父の愛情だったので、自分は真摯に受け止めていた。鞭を背中に受けた後は、父が上着をかけてくれる。
「よく耐えたたな」
声をかけ、頭を大きく温かい手で撫でてくれる。
それから額に両頬に、最後は掠めるように唇にキスが落とされる。
母をなくしてから、泣いている自分をあやす時に父が施す行為であった。
あの当時に戻ったように、父に甘え縋りたくなる。もう幼子ではないというのに。


だが、今日は様子がいつもと大いに違った。
何度も何度も執拗に背中に鞭が振り下ろされた。
意志に反して声が口から漏れる。そんな自分の未熟さが口惜しく涙が滲んでくる。
父が自ら自分を律するために罰を与えてくださっているというのに。
壁についた手が力を失いそうになった時、父の手が背中に触れた。
「血が滲んでしまったな。可哀相に。白く美しい肌をしているというのにな」
小さな違和感が自分の胸の奥底にわいた。
そこにいるのは父であるはずなのに、何故か中身だけが違うものになっている錯覚。
そんなはずはない。父の顔で父の声で父の手で、だが何故か執拗に傷口を何度も撫で上げる。
何か得体の知れない者が背後に立っている恐怖が、痛みを忘れさせた。
肌が知らずに粟立つ。
「さあ、顔を見せなさい」
おそるおそる壁から手を離して振り向く。
そこには、いつものように悲しみを多く含んだ優しい瞳をした父が立っていた。
それを見た瞬間、自分をこれ以上になく恥じた。
父が罰を与えるのは、自分が失態した時のみだ。父とて自分の息子に鞭など振るいたくないのだ。
なのに自分が未熟で短慮であるがゆえに、父がその罰を執行してくださっているというのに。
父の事を疑うとは。
なんと矮小な人間なのだ、自分は。この様子では何十年経っても父の足元にも及ばぬだろう。
悔しさのあまり涙が溢れてくる。父の前でこれ以上無様な姿をさらしたくないというのに。
困ったように父は小さく微笑む。
「罰は終わったのだ。もう泣くのはよしなさい」
「はい、申し訳ございません、父上」
自分の浅ましさを恥じて下を向く。
こぼれた涙を手の甲で拭おうとした時、顎をつかまれて顔をあげさせられる。
まだ瞳に溢れていた涙が自分の意に反して、零れ落ちる。

「もうよいのだ。恥じる事も嘆く事も傷みも悲しみも…いや、まだお前には早い話であったな」
その口調にまた小さな感情がわきあがってくるのを、慌ててねじ伏せる。
父には何かお考えがあるのだ。
父の端正な顔が近づいてくると、舌で涙を舐めとられる。
それからいつものように父の唇は自分の額に、両の頬に、そして最後は―――
いつものように羽のように軽く唇を合わせて離れる…と考えていたが、食われると錯覚を起すように
激しく唇に貪りついてきた。
初めて口内を他者の熱い舌が割り込み、自分の舌を絡めてきつく吸われた時、魂までもっていかれそうになった。
息をする事も、正常な思考さえも出来なくなる。
だが、不意に熱が自分から離れていった。

呆然としている自分とは対照に、平静な父が自分の上着を差し出している。
「今日はよく耐えたな。明日は早い、ゆっくり休みなさい」
先ほどまで熱でうまく回らない舌と頭は返事を返す事が出来ずに、無言で上着を受け取った。
慌てて上着に袖を通すが、火傷のような痛みが背中を襲う。
顔を顰めた自分に父が優しく声をかける。
「今日は眠れないかもしれないな」
そして大きな手で背中を撫で回す。身体中を駆巡った痛みに、思わず声をあげる。
「だがこの痛みは、私がお前に与えた罰であり愛である。
この痛みが走る時、私がお前に惜しみなく与えている愛を思い出しなさい」
手は背中から頭に移り、優しく髪を梳いてくれた。
その手の温かさにまた涙が浮かんできそうになる。
「はい。父上、ありがとうございました」
足早に部屋を去った。そうしなければまた父の前で泣くような失態をみせる事になりそうだったから。
背中に痛みと愛を背負い自分の部屋へと向かった。


だからおれは知らない。

残された部屋で、父が、いや父だったものが冷酷で残酷な笑みを浮かべていたことも。
「清らかな精神と身体と顔を玩んで汚すことは、俺が一番好きな行為だよ。そして」
父ならば絶対しない邪悪な顔で笑っていたことも。
「『お前』の嘆きもこれ以上になく心地よい」





ここまで書いてなんだけど、本当に緑はいじりがいがあるなあ。
そして「スランプスランプ」と呪文のように言っていたのに、二時間でこれを書き上げる自分の情熱に乾杯!







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