日々妄想
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| 2004年01月10日(土) |
祝 怪奇大作戦DVD化! |
おめでとう、おめでとう! 一人で喜んでおります。でも今はお金ないので買えません。 いつの日か買います。必ず買います。 今回はブロスでもちょっと特集組まれてて嬉しかったです。 怪奇大作戦の製作された年は1968年。 高度成長期時代の日本であり、隠れていてもどこかに戦争の爪あとがある時代背景を映し出しているかと思うと、今の日本を象徴する事件があったり(「かまいたち」がそれにあたると思います) 特撮は当時のものなんで笑ってみていただければいいのですが、脚本や俳優の演技力は高レベルの作品がいくつかあります。 皆様も見る機会があれば是非。ちなみに白黒。上原省三脚本の回は、色々考えさせられるのでオススメ。
んで、ブロスではやっぱり触れられておりませんが、以前も書いた気がしますが 幻の24話があります(当然DVD未収録) 永久欠番、まあ「なかったこと」にされております。
内容を軽く触れておきますと 精神に異常をきたした人間が起こす殺人事件が多発。だが、「刑法39条」の壁で加害者である精神異常者が罪には問われない。 (この精神異常者が事件を起こすってあたりが表現が不適切が削除理由) という感じで事件が起こっていきます。 精神攪乱器というものを使い、正常な人間を一時精神異常にみたてる器械をつくり殺人の手助けをしていた女性が、この多発する殺人事件の首謀者だった。 この女性は、家族を精神異常者に殺されたが、刑法のせいで被害者からみれば「泣き寝入り」を強いられた事に対し、社会への復讐の意味もあり、同じように家族、恋人をなくした者たちへの復讐(殺人)の手助けとしてこの器械を使っていたのだった。 最後、追い詰められた彼女は、その精神異常をきたす器械を最大出力して自らの頭にかけるのだった。
理不尽な社会に対して彼女がとった行動はあまりにも反社会的ではあるのですが、今の現代社会において「理不尽な犯罪」、そしてそれに対しての「理不尽な判決」が多くなっていっていると、彼女の行動を少し振り返らずにはいられません。 彼女の最後も、狂気の世界に逃げ込んだのか、彼女の憎んだ「法」で裁かれることを良しとしなかったのか、もしくは「法」への最大の皮肉なのか…色々解釈はわかれると思います。 ただ、この話は私の中では怪奇大作戦の中では傑作のエピのひとつなので、欠番という処置は悲しいです(ちなみに初回LDには収録済み。再販からは削られております)
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