ラのつく日記

もくじ


2012年04月15日(日) 朝が来てもいいの

今日は家の用事をして靴を修理に出し(自分でロウをたらした糸で直せたらいいんだけどネ☆)、仕事の用事をして、それから歌舞伎マチソワ合間のはやまんさんとお茶をしたよ。はやまんさんはすっかりむらじに夢心地だったよ。
話してる途中でふ、って遠い目をするので、「どうしたんですか?」って尋ねたら、
「いや・・・むらじ、かっこいいなって」(決め顔)って言ったよ。
不肖わたくし、はやまんさんとむらじくんが歩むエンドレスロードを陰ながら見つめさせていただきたいと思いました。幾久しゅう、よろしくお願い申し上げます。

昨日は歌舞伎の夜公演に行ってきました。
今年初歌舞伎! 春が来たなーと思って、なんならGW始まったわーぐらいの勢いでテンションあがりました。楽しかったー! 
あやこさんと一緒に行ってきたんですけど、浮かれるあまり昼間っから集まって見終わってからも夜半まで過ごし、テンション最高潮の瞬間につい草木さんにお電話してしまい、わーわーやってしまって反省しています…すみませんでした……

今年の歌舞伎、面白いね。ほとんど去年と変わらないって聞いてたけど、けっこう変わってる。
何よりも演者が違うから、どれもこれも新しい印象でした。
足りないのは真田のおにきちだけ。
真田に会いてえなあ…会ってキャッチボールとかしてやりてえ……。
っていうのは少年たちですけど。
キャッチボールする芝居とか見たいね。わがままばっかりでごめんね。


というわけで、思い出しメモ〜

◇春の踊り
これをどれほど見たかったことか。
のっけからかっこいい。ひかるくんかっこいい。髪の毛くるくるしてた。
襟足がひさしぶりにありますよ! 襟のあるジャケット来てたらうなじ見えないくらいあるよ! ひゅーひゅー!

アクロいっぱいでソービュリフォー。
ひかるくん、両側からやってくる佐久間とふっかを回して飛ばすのかっこいいね。
土台をこなせるってすごいぜ。

櫓のだてさくがシンメ健在で感動しました。タッキーありがとう。
そして橋を櫓に転換してるのがひかるくんの紐ひと引きだと知って感動しました。ひかるくんありがとう。ひかるくんのおかげでみんなが大好きな櫓がこの世に……。
のけぞってくやつは、ひかるくんがピカイチで深いね! 好きなんだねそれね! 好きこそものの上手なれ!

◇いにしえ
これを聞かなきゃ春は始まらない身体になっちまった。
タッキーが飛び立つと涙が出るように涙腺も開発されました。
すべての動きが美しい。ひかるくん、お見事!

◇口上
竜くんがかんだとこ初めて見た。こらえつつも容赦なく笑うお歴々(さくま含む)

◇影絵
ここの曲、好きなんだった忘れてたーー!!
シゲ、ファンタスティック!!

◇乱十役
天草四郎〜白鷺outで秀吉〜淀君in。
淀君の瞬間、いたたまれなくて帰りたくなった。タッキー、無体な真似はやめてくれ。
忠臣蔵、ひかるくんの吉良。亮平さんの内匠頭。
大石が決めポーズをする板を支えるラスト1人は佐久間。愕然とした。
ぎゅ、って白目が見えるほど上を向いていて、気合いが空気を張りつめさせた。震えるほどかっこよかった。

◇今年のマスクも楽しいよー!
タッキーのバック担殺しの腕が光る名場面。
全員が髪の毛ひとすじも出ないマスクをかぶらされている。
あーこれひかるくん……と思いながら目で追っていたものの、途中でふいにこれは革命で群舞に目覚めたタッキーからのmessage? なら全体を見なくちゃ! という欲にかられてマスク取る瞬間を見逃しました。
タッキー申し訳ない、正直いって後悔でいっぱいだ。
次回は(推定)ひかるくんから目は離しませんよ。

タッキーひとりのマスクは桜に迷って出てきてしまった蛾。夜迷い蛾。
名曲、卒業のお琴アレンジが耳に心地よい。

◇そしたらドラム……?
裸の叩き手たちが客席から登場するという我々の良識が試される場面に。
ひかるくんは去年のやらっちのポジション。ドラムセットの中にいるのを見た瞬間、感極まって吹き出してしまいましてすみません許してくれひかるくんだいすき!
途中で「そぉれ」っていう掛け声をいれて、かんかんかんかんってメトロノーム的大役も果たすんだけど何かもう気が気じゃなくて早く終わってくれええええええって思いながら全身から吹き出す汗をぬぐいながら美勇人見てました。それはもう若木のような裸体であった。
ひかるくんのドラム、悪くないって思ったけどどうでしょうか。ソロはもうほんとに何が何やらもう聞いたんだか聞いてないんだかさあ!
あ、途中の暗転してバチが蛍光にひかるところ、振りになっていてきれいでした。あれいいね。いいもん見た。

◇そのつぎがリベンジャーなんだっけ……?
のだゆー、今年も少年のようだ。
と思ったのを最後に、ぜんぶ忘れてしまいました^^
キャパオーバー。ひかるくんがかっこいいことはわかった。

◇そしたら滝沢歌舞伎だね!
タッキーの白塗りをバックにわらわらとみんなが舞台上で着替えたりする。えーなんて破廉恥! とかいう感覚はもはやマヒしている。
ひかるくん、紺色の浴衣似合ってたなあ〜
見てる間はなんか誰と絡むということもなく、上手奥にたたずんでたね。沈黙の存在感。
佐久間くんはちゃっちゃと自分の浴衣を着たあとに、亮平さんの帯をぎゅーぎゅーぎゅーぎゅー引っ張ってけらけら。段を降りて笹原・江田・のえるくんと一緒にお茶会。
急須と茶碗をならべてさながらおままごとです。
わーなごむ、と思ったのもつかの間、江田が噴飯もののご乱行を!
さくまの、帯を、抜こうとしやがった!
カンペキあれですよ、よいではないかよいではないか〜ウッヒッヒ、ってやつよ!
佐久間が、や、ちょ、やだやだって押さえるも哀れ、丸裸に・・・っていう寸前に笹原がよせよ! って割って静止してくれました。笹原あんた、今日の英雄だよ……!!
佐久間くんはさささっと帯を直して急須から直接江田の頭にお茶かけてました。もっとこらしめろ!

白塗りお手伝いはなべしょ。なべしょ、輝いてるよ!

ちっちゃい子たちのWITH LOVE中に、ぎゃっ、だれこのイケメン! って思ったらむらじくんだった。

浜松屋おもしろかったよー。

坊主は佐久間とのえるがじーって見つめ合ってたことをメモしておきたい。
視線を先に外したのは佐久間。

娘タッキーの衣装の引き抜きをやるひかるくんかっこよかった!
そっからお七の人形遣いに飛ぶけど、ここのいわだていいねえ。かっこいいねえ。
人形がタッキーになってからのひかるくんのホールドっぷり、最高級にかっこいいの。
あの真剣な顔。いやー、恋に落ちるなっていうのが酷な話ですよ、ほんとに。
お七、大好きだー。

◇そこから息もつかせずに蜘蛛ですよ!
去年やらっちがソロで踊ってたところ、やまりょと佐久間がすでに蜘蛛討伐のかっこうになって剣も持って出てきて踊ってました。
佐久間、すっごくすっごくきれいだった。剣まですうっと一体になって、踊っていたよ。
感動した気持ちだけ残ってて、どんな振りとかひとつも覚えてないけど、見られたことに本当に感謝しました。すばらしいパフォーマンスをありがとうございます。
で、まさかこの2人でタッキー姫とラブシーンを????!!!! ってテンションはマックスを振り切れましたけど、2人は「うん」ってうなずいて捌けていき(なんでなんだい)、
紗の幕があがるとそこにはシゲが………!!! おおうおああ!!! 階段にそって立ってるって君、それ二次元じゃなきゃ許されない振る舞いだぜ超似合ってる!
欲望を申し上げますと、シゲがタッキー姫の髪の毛を触る振りを入れてくれることを切に願っています。頼む。
髪は女の命だから、それ入れたらもっと官能的になると思うから、ちょっとでいいからやってごらん…?

これでやっと一幕終わり。
ほんっと詰め込んできますよね……タッキーって相変わらず凄まじいなってもう笑い出しそうになりました。

二幕。
治団のキャラ設定が明確に説明されて、わかりやすくなっていた。
林くんがとりあえずちょーかっこよくてさ……、いま役名思い出せないほどです。えーっと藤原氏。
濱ちゃんと神ちゃんの黒影赤影がとってもとっても魅力的だった。神ちゃんの二刀流の立ち姿、ちょーかわいい。
江田の八郎太は卑怯です。ちっ!
やまりょの小六は説得力あったなあ〜
とみけんとたいがくんのチンドン屋みたいなの(名前わからん)、うまかったね……。
なべしょの声ってほんと聞きやすい。しかしなべしょが演じている人が誰なのかわからん。
亮平さんの晴明はのどが心配になります。大丈夫か。
佐久間の4D殺陣参戦には感動しかなく……打ち震えました。
すっごくうまかったと思います。あのシチュエーション、楽しんでるんじゃないかな。違和感なし。
やらっちがやってさえ滑稽に見えてしまっていた、おりゃおりゃおりゃーみたいな2D時代のマリオかよ! みたいな斜めになって将門に向かう動きもかっこよかったもの。
あれじゃあ京都旅行は行けなかったね、と照れ隠しで納得のすばらしい仕上がりでした。
佐久間かっこいいなあ。すっごいかっこいい。ハートを差し出さざるをえませんわ。
ひかるくんの秀郷は、それは吉良も同じなんだけど、あ、若いなってぱっと思った。
先達を踏襲しつつ、こうしたらいいのか、ああしたらいいのかって模索が見えたような気がした。
過程を楽しめるとはっきり言い切れるほど私にとって12000円は寛容な金額じゃないから、しかも複数回行かなきゃ楽しみ切れないっておかしいじゃないですか、だから完成しているものを(その時点でいいけど)見たいのがいつも正直なところなんですけど。
今回初めて、ああ、途中(っていうと乱暴だけどね)だけどそれでいいかなって思った。
しんどいからエスパーはやりたくないけど、この役たちにはたぶん、ひかるくん自身が反映されているんじゃないかなあ。
私が意識して見てるのって、あの伝説的棒読みの藤ヶ谷兄@少年たち10、王妃軍@革命11〜12、兼盛@歌舞伎11、イワモト@ドリボ11、理想の息子の舎弟くん@12初春、でどれも安定の悪者だったから、あ、嘘、兄は悪くないけどまあ幅はないものとして、表現に工夫をこらすこともできにくかったと思う。
今回は考える余地があって、ひかるくん自身が思う正義とかやさしさとか信頼とか、そういうものが反映されたかなって。どうでしょうね。
自分をありのまま差し出すんじゃないけど、それはやらない方の人なのかもしれないけど、
進行のための役割じゃなく、表現としての演技を見られたことが嬉しい。
しあわせなことにまた見に行けるので、じっくり見てきます。大事にしよう。

◇将門の最期
「ふつう」って言葉について考えさせられる。
うなだれるタッキーって初めて見たかも。捨十と治団に手をかけるのは、悼んでいるからかな。
この結末が悲劇なのか喜劇なのか、今年はまだわからない。
去年までは悲劇ではないと思ったいたけど、今年は悲劇のようにも見えてしまう。

◇もやもやはWITH LOVEでふっとばせ!
今年もみんなの写真、やさしく撮ってくれてありがとうタッキー。
タッキーが人を愛している瞬間を見るために、タッキーの舞台を見に行ってるんじゃないかと思うことがあるよ。
みんないい顔。
わーって、雄叫びがとても幸せそうに聞こえるのが楽しい。


感想終わり。
あと15分でもう少しやりたいことできるかなーと思う日曜夜12:44でした。
おやすみなさーい!


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