英国留学生活

2003年11月24日(月) ラファエロ前派

今日は学校が終わった後に、ロイヤルアカデミーに
アンドリュー・ロイド・ウェバーのプレ・ラファエロ展を
見に行ってきた。
そしたら、同じ学校の違うコースの一団に遭遇したのだけど。

いやいや、金持ちだな、ウェバー。じゃなくて。
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの絵がポスターに使われているが、
私はロセッティよりもジョン・エヴァレット・ミレーよりも、
エドワード・バーン-ジョーンズが好き。
ロセッティの女性像は、ファム・ファタルと言われたりもするけど、
逞しくて線が強くて、余りそういうイメージじゃない。
あ、サマンサのレディ・マクベスも逞しいファム・ファタルか・・・。
彼の作品で一番美人なのは、自画像だ。と私は思う。

バーン-ジョーンズの『聖杯の探索』のタペストリーシリーズがあって、
これが一番感動。
この下絵を以前に別の所で、見たことがあったけど、
タペストリーの方が矢張り、雰囲気がいい。
あの鎖帷子の質感の見事なこと!
そして、ランスロットのうなだれた顔もとても好き。
気になったのは隣で老夫婦が、
「うちのタペストリーより、ちょっと大きいねえ。」
と語っていたこと。いや、一体どんなうちなんですか。
『ルシファーの堕天』も、モリス博物館にある『黄金の階段』と
よく似たうねるような構図が、迫力がある。
あとは、『Evening Star』の色合いが綺麗だったな。

帰り際、日本人の友人に偶然会ったので、彼女のバイトの時間まで、
ちょっとお茶をする。
彼女は、ロンドン在住日本人向けの情報誌を出している会社で、
バイトしているのだが、そこの人もホームオフィスにパスポートを
なくされて、緊急に帰らなければならない用事が出来たのに、
電話をするたびに違うことを言われたらしい。
「『もう発送しました。』といわれた後に、
『審査中です』って言われたり、『受け取ってない』って
言われたりしたんだって。」
・・・どこかで聞いた話ですよ!紺屋さん!
こういう話になると、必ず出てくる一言。
一体誰がこの国の経済を支えているんだ?
本当に、郵便局にしてもホームオフィスにしても、
電話会社とかでさえ、こんな感じなのだ。

さて、気を取り直して。『王の帰還』のフォト・ガイド買いました。

フロドー!・・・。・・・。
サムや、頑張っておくれ。
それにしてもシェロブは声はすれども、姿は見えず、なのか?

おお、SEEの手を取り合って全開で笑うボロミアとファラミアではないか。
それにしても、ミナス・ティリスに戻ってくるこのファラミアの姿、
酷すぎやしませんか。
いえでも、どんなに酷くてもいいので(いや、よくはないけど)
カットだけはやめてくださいね、監督。
それと、ピピンの鎧ってファラミアの少年時代のもの、って設定だったっけ?
おいしいな、ピピン。
そして富士額の王よ、貴男のその篭手、ボロミアのじゃありませんね?
いえ、いいんですよ別に。
悲嘆に暮れるファラミアに譲った、とかいうなら。
そして、デネソール父のお言葉。
"Boromir would have remembered his father's need.
He would have brought me a kingly gift!"
おとうさま、言ってもいい?言ってもいい?
I think not.


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