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| 2005年04月14日(木) ■ |
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| ドラゴンランス効果 |
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昨日は、「ドラゴンランス」を読み始めると何も手が付かなくなるので、しばらく封印していたと書いたが、あら不思議!「ドラゴンランス」を読み始めたら、なぜか他のことにも集中するようになった。やっぱり、なんとなくもやもやしているというのがいけないのだろう。思いもよらぬ「ドラゴンランス効果」だ。
ただ、今度の「ドラゴンランス伝説」は、スカッとする冒険活劇がメインではなく、邪悪な魔術師レイストリンが主役の歴史タイムトラベルものといった感じ。私の好きなハーフエルフのタニスは、脇役になってしまっている。
レイストリンは戦士キャラモンの双子の弟で、もともとはタニスたちと行動をともにしていたのだから、私も嫌いじゃないのだが、個人的には強いヒーローのほうが好みだから、脆弱で邪悪な心を持った主人公(とはいえ、レイストリンは心底邪悪とは思えないのだが・・・)というのは、ちょっととまどう。
この物語の世界では、僧侶と魔術師が力を持っているのだが、そもそもそういった宗教がらみの話は、あまり好きではない(『指輪物語』は宗教的でないので良い)。でも、それを補って余りあるくらいの面白さが「ドラゴンランス」にはあるので、宗教部分は目をつぶろうという感じだったのだが、「伝説」のほうはそれが前面に出ているので、あれ?と思ったが、魔術によるタイムトラベルも加わってきて、やはり単なる宗教ものじゃないよねという感じ。
「伝説」はまだ1巻目だから、この先どうなることやらなのだが、レイストリンはけして悪者ではないと信じている。レイストリンが抱いている大きな野望も、最終的には善なのだと。たしかに冷酷ではあるが、頭脳明晰なレイストリンにとっては、すべて計算づくでのこと。それに、兄キャラモンや、タニスたちには何の恨みもないはずで、自分を犠牲にしても、結局は彼らを守ってくれるはず!
むしろ、高潔な僧侶である「パラダインの聖女」クリサニアのほうが、実は悪のように思える。世のため、人のためと言いながら、実は自分のことしか考えていないというのは、世の中にはよくあることだから。キャラ的に、このクリサニアには胡散臭いものを感じている。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ドラゴンランス伝説〈1〉パラダインの聖女』/マーガレット ワイス (著), トレイシー ヒックマン (著), Margaret Weis (原著), Tracy Hickman (原著), 安田 均 (翻訳) 単行本: 372 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: アスキー ; ISBN: 4757718020 ; 1 巻 (2004/03) 内容(「BOOK」データベースより) ドラゴンランス戦争終結から2年後、〈竜槍の英雄〉タニスはパラダインの僧侶クリサニアを伴って故郷ソレースに立寄る。リヴァーウィンドにウェイレスへ向かう彼女の護衛をたのむためだった。〈憩いのわが家〉亭で再会を喜び合ったのも束の間、レイストリンに去られたキャラモンのていたらくに驚く二人。翌日、タッスルホッフがクリサニアに依頼されたブープーを連れて到着するが、彼女は一人ウェイレスへ旅立ったあとだった―。一方、パランサスの〈上位魔法の塔〉にいる黒摩術師レイストリンのもとへ異父姉キティアラが訪れる。〈暗黒の女王〉タキシスの第一の将として失地回復をはかるため、彼と手を組もうとするが…。キティアラが恐れをなしたレイストリンの野望とは?"ドラゴンランス戦記"続篇、待望の第1弾。
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