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| 2004年03月14日(日) ■ |
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| 「ガリバー旅行記」 |
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昨日から読み始めた『恋する熱帯魚』を読了。最後はホロリときたりして、予想外にはまってたかも。(^^;
恋人のウィルと破局を迎える、ちょっと太めで冴えないイタリア系アメリカンの主人公トレイシーなのだが(お母さんも太っているので、将来は自分もああなるかもと心配)、がんばってダイエットもしたし、彼のことを気遣って、自分の気持ちを抑えたりしているのに、俳優志望のウィルは自分のことばかり。ウィルなんて、こっちから捨てちゃえ!と思う。だって、ウィルは
・・・中年になったウィルは、ハリソン・フォードとマイケル・ダグラスを足して二で割ったみたいになってるはず。
って、全然魅力的じゃないじゃないの。<私の好みを言ってどうする! それに、新しく知り合ったバークリーのほうが、見た目は普通だけど、絶対性格いいし、そっちにすればいいのに!なんて、やきもきしたりする。でも、見た目というのも結構捨てられないファクターではあるんだよね。だって、どんなに性格がよくても、「ハリソン・フォードとマイケル・ダグラスを足して二で割った」ような人だったら、私は惹かれないもの。(^^;
最後にウィルと喧嘩別れした翌日、一人で街を歩きまわる。私にはやることがあるのよ!と。思わず、がんばれー!と応援したくなる。でも、必死で強気を保とうとしているトレイシーが健気でいじらしくて、ついホロリ。
「わたし、大丈夫?」
と、時々泣きそうになって、自分で自分に尋ねながら街を歩き、これまでの自分にさよならしようとする。だからね、男のために痩せたって、みじめなだけなのよ。つまり、太ったとか痩せたとかいう外見だけで相手を判断するような男は、ろくでもないってこと。痩せるのは、自分のために痩せるんでなきゃ!なーんて、読みながら息巻いてみたり。
・・・新しいわたしを観察する。悪くない。約9キロ減ったら、こんなに違うなんて不思議。でも、2キロちょっとの小麦の袋を腰とお尻と腿とおなかにぶら下げてたのに、そのわりには変わっていないことがショック。
でしょ?私も最高マイナス8キロまで落ちたけど、そのわりには変わってないんだよね。でも、人から見ると、変わって見えるらしいから安心して!
酔っ払ってついつい電話してしまう気持ちとか、優しさのかけらもないナルシストの自己中男に振り回される気持ちとか、ものすごくショックを受けてるのに気丈にふるまおうとする気持ちとか、心臓が本当に痛くなるほど辛い気持ちとか、そういうことに、心の中で頷いていたりしているうちに、トレイシーは私の分身みたいな気がしてきた。ウィルと別れてよかったのよ。おめでとう!トレイシー!
さて、このトレイシー、昨日も書いたが、本に関することでも好みが似ている。
・・・ここ二週間ほど読んでいて意外におもしろかったヘンリー・フィールディングの『トム・ジョーンズの華麗な冒険』を読み終わる。そのほかに持ってきた唯一の本、『白鯨』を読み出す。ニューヨークでこの本を買ったとき、これを読破できたら頭を休めるためにダニエル・スティールの新刊を読んでもいい、と自分と約束した。
私も『トム・ジョーンズの華麗な冒険』と『白鯨』を持っている。ダニエル・スティールは昨日買った。ただ私の場合、200人以上もの人物が登場する『トム・ジョーンズの華麗な冒険』も、メルヴィルの『白鯨』も読まずに、先にダニエル・スティールにいくだろうな。(^^;
・・・角で衝動的に『ガリバー旅行記』を取り出す。わきにあったあふれそうなごみ箱に放り込む。信号が変わって通りを渡るとき、結末を知ることは永遠にないだろうな、と少し物思いに沈む。
あーあ、『ガリバー旅行記』はちゃんと読まなきゃダメでしょう!
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『恋する熱帯魚』 Red dress ink/ウェンディ・マーカム 内容(「MARC」データベースより) 夜はキライ、ひとりはキライ、彼だけがすべてなの。でも、マンハッタンの暑い暑い夏が、ひとりぼっちで過ごす夏が、始まろうとしている-。恋に一生懸命なあなたに贈る、ちょっぴりビターなSummer story。
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