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| 2004年03月08日(月) ■ |
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| 「三銃士」 |
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今月の読書会は、デュマの『三銃士』(『ダルタニャン物語』の中の1巻と2巻)だが、そういえば、ジェラール・ドパルデューも映画「仮面の男」で、三銃士(ダルタニャンも含めて四銃士だが)に扮していた。さて、どの役だったのだろう?
いちばん若いダルタニャンは論外だろうが、原作では、三銃士は下記のように描かれている。
<アトス>:まだ三十そこそこの青年で、身体つきといい、気立てといい、稀に見る立派な人物だったが、いまだかつて浮いた噂を立てられたことがない。女の話など、絶対に口にせぬ男であった。
<ポルトス>:アトスとは全然反対の気性だった。口数が多いばかりでなく、声高にまくし立てた。相手が聞こうと聞くまいと、いっこう平気でいるところがこの男の身上だった。しゃべるのが楽しみでしゃべり、自分の声に聞きほれてしゃべるのである。学問以外の話ならなんにでも口を出した。
<アラミス>:年のころは二十か二十三くらい、無邪気なあどけない顔つき、黒いやさしい目を持っており、バラ色の頬には秋の桃みたいに、かわいらしいうぶ毛が生えている。ほっそりした口ひげが、上唇の上できれいに刈り込んである。ふだんは口数も少なく、ゆっくりしゃべるたちで、腰も低く、笑うときには美しい歯を見せて静かに笑う。
この特徴からして、即座にポルトスだろうと思ったのだが、予想通り、ドパルデューの役はポルトスだった。『ダルタニャン物語』の中の「仮面の男」は、少なくとも「三銃士」の話から20年以上は経っているので、上に書かれている年齢より、皆20歳ばかり年をとっているはずだから、ドパルデューが三銃士を演じてもおかしくはないが、ドパルデューは、まさにポルトスにぴったりかも。
配役は、ジェレミー・アイアンズがアラミス、ジョン・マルコビッチがアトス、ドパルデューがポルトス、そしてガブリエル・バーンがダルタニアン(表記どおり)なのだが、アトス役がジョン・マルコビッチというのはどうよ?それにガブリエル・バーンて、シュワちゃん映画の「エンド・オブ・デイズ」で悪魔になった人だし、それがダルタニアンとは!映画では不死身のシュワちゃんを、唯一死なせた相手だったから、結構恨んでるんだけど。。。この「仮面の男」の三銃士は、個人的にはあんまり好きじゃない。ドパルデュー、マルコビッチとくれば、どうしたって一連のドパルデューのドラマを思い出してしまうし、それぞれの癖が強すぎる。
かといって、チャーリー・シーンが出演した「三銃士」も、ドタバタすぎて(シーンが出ると、なぜかお笑いになってしまう)好きじゃないし。。。
こちらの配役は、ダルタニアンにクリス・オドネル、アラミスにチャーリー・シーン、アトスにキーファー・サザーランド、ポルトスにオリヴァー・プラット。
ちょっと観てみたいと思うのは、クリストファー・リー(「ロード・オブ・ザ・リング」のサルマン)が出ている、「三銃士/四銃士」。
レビューを見ると、結構原作に忠実らしいし、原作ファンにはこれが良いかも。ちなみに、クリストファー・リーは三銃士役ではない。(^^;
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