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2003年02月15日(土)
「ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔」先行オールナイト

今日は「二つの塔」のオールナイトなので、午前中はゆっくり寝ていようと思ったのに、またしても隣のニイチャンが朝っぱらからガンガンやってくれたおかげで、ほとんど寝ていない状態。夕方少し寝たものの、かえってだるくなってしまい、今日は映画に行くのをやめようかと思ったほど。でも、今日行く!と公言しているので、だるくて行けませんでしたではすまないだろうと、無理やり足を運んだ。

1作目のあらすじ紹介などもなく、指輪の説明くらいはやるんだろうと思ったらそれもない。いきなりガンダルフとバルログの戦いの場面。おっと、これは前作の・・・と思ったらそうではなくて、モリアの坑道で落ちて行ったガンダルフの、その後の場面だった。

感想は、やっぱり映画と原作は別物であると、またまた思い知ったという感じ。エンターテインメントとしてはとても面白かったし、特に前評判も高かった合戦場面は迫力も満点!話の進み具合も超特急なので、3時間余りの長い時間でも、映画自体にはまったく退屈はしなかった。

しかし、ストーリー展開には唖然とした。えっ?と思うシーンが何度も!一応まだ公開前なので、あまり書けないのがもどかしいが、原作を読んだ人全員が「えっ?」と思うのは間違いないといった作りだ。でも、原作はどうだったっけ?と思わせるほど、良くできてはいる。だから、これはこれでいいかとも思う。面白かったのだし、映画なのだから。

個人的には、アラゴルンの「あの場面」(映画をご覧下さい)はおかしいと思う。まさかこのまま三作目に繋げるんじゃないでしょうね!と思ったりしたが、いくらなんでも合戦シーン前にそれはないだろうと、内心ドキドキしていたのだが、原作にないサプライズもまた、新鮮でいいかもね。ここまで来ると、原作とは全然別物だと開き直って怒る気にもならないくらいだけど、シュワちゃんと一緒で、弱いアラゴルンがあってはならない!という気持ちは、やっぱり変わらない。あれは不必要な場面だ。

というわけで、ストーリー展開があらら〜!という感じだったので、1作目であれこれ非難されていた字幕うんぬんなどは、どうでもいい些細なことに思えた。そもそも私個人は、翻訳も含めて、映画が原作に忠実なわけがないと思っているので、あまり細かいところにこだわったりはしないのだが(原作を知っている、または英語がわかっているという人なら、字幕などどうでもいいではないか)、熱烈なファンの多い有名な作品だけに、細かいところまでチェックされるのは致し方ないかもしれない。関わってしまった人は気の毒としか言いようがない。目に見えることで文句を言うなら、字幕以前に、ガンダルフは役者が違うだろー!と言いたい。ガンダルフ以外にも、そういうことは、あげればきりがない。

私にとって「指輪物語」は一番好きな物語。観て失望するのが嫌だから、この映画には最初から期待を抱いていなかったので、逆に単純に映画として楽しめた。また、アーサー王の物語や「アイヴァンホー」などを読んでいたおかげで、合戦部分も単にアクション場面というだけでなく、底にある騎士道精神や、王や国への忠誠といった気持ちが理解でき、より深く入り込めたので、非常によかったと思う。

ところで、ゴクリ(映画ではゴラムのまま)がパンツをはいていたとは知らなかったぞ!映画じゃ裸ってわけにもいかないだろうが、本の中では当然裸だと思っていたのに(挿絵もそうだし)、裸でいることの不都合というものは、全然考えていなかった。(^^;


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