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| 2002年12月25日(水) ■ |
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| クリスマスの思い出 |
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クリスマスの思い出というと、ほとんどが楽しかった子どもの頃の思い出ばかり。一年中で一番、クリスマスが好きだった。
うちには、小さいが本物のクリスマスツリーがあって、毎年それに飾り付けをするのが楽しみで、12月になると毎日がクリスマス気分だった。そしてクリスマスイブには家族全員が集まって(これは絶対に外せない家族の決まりごと)、ごちそうを食べ、歌を歌い、ゲームなどをするのだ。それにこの日だけは、赤い「ぶどう酒」を小さなグラスに1杯だけ飲ませてもらえた。
そしてクリスマスの朝、枕元に置かれた、サンタの靴に入ったお菓子とクリスマス・プレゼント。犬のぬいぐるみみたいなハンドバッグだったり、白いブーツだったり・・・。
ある年、起きてみたら一面の銀世界で、まさにホワイトクリスマスだった。子ども心に胸がキュンとして、本当に美しいと思った。そのあたりではめずらしい大雪だったので、その日、父は雪を積み上げて、大きなすべり台をこしらえてくれた。なんと楽しい思い出だろう。幸せな子ども時代だったんだなあと、今にして思う。
そして大人になってから、アポロ13号との初めてのクリスマス。彼はプレゼントと小さなツリーを抱えて現れた。部屋に一番欲しかったもの。それがクリスマスツリーだった。私は手編みのセーターを、前の晩に徹夜で仕上げてプレゼントしたのだけれど、二人の間で、小さなクリスマスツリーが輝いていた。もし結婚したら、もっと大きなツリーを買おう!とひそかに思っていたのだが、今現在、うちのツリーはその時のものよりずっと小さい。
〓〓〓 BOOK
◆クリスマスに読みたい本
村上春樹は好きではないと公言している私だが、このカポーティの翻訳本3冊は大好き。とても切ないのだけれど、心に残る物語。おすすめです。
クリスマスの思い出/トルーマン・カポーティ (著), 村上 春樹, 山本 容子 価格:¥1,571 単行本: 79 p ; サイズ(cm): 182 x 128 出版社: 文芸春秋 ; ISBN: 4163122109 ; (1990/11) 出版社/著者からの内容紹介 ささやかな、けれどかけがえのないクリスマス。画と文がともに語りかけるシリーズ最終巻はカラー頁を加え、より美しく、愛らしく あるクリスマス/トルーマン・カポーティ(著), 村上 春樹 (翻訳), 山本 容子 価格:¥1,476 単行本: 77 p ; サイズ(cm): 20 出版社: 文芸春秋 ; ISBN: 4163114505 ; (1989/12) 出版社/著者からの内容紹介 カポーティ最後の佳品。父とすごした幼い日のかけがえのない夜が繊細な銅版画の中に甦る、洒落てせつないクリスマス・プレゼント 内容(「BOOK」データベースより) 父さんと過ごした最初で最後のクリスマス。『あるクリスマス』の前年、トルーマン・カーポティは父を失っている。触れあうことの少ない父子だった。カポーティ自身、すでに酒とクスリに蝕まれていた。この作品の翌々年、彼はこの世を去る。最後にみる夢、だったのかもしれない。
おじいさんの思い出/トルーマン・カポーティ(著), 村上 春樹 (翻訳), 山本 容子 価格:¥1,456 単行本: 75 p ; サイズ(cm): 20 出版社: 文芸春秋 ; ISBN: 4163102000 ; (1988/03) 出版社/著者からの内容紹介 二十二歳のカポーティが田舎のおばさんにプレゼントしたまま四十年間埋もれていた佳品を美しいリトグラフで飾った愛すべき美麗本
<原書>
A Christmas Memory, One Christmas, & the Thanksgiving Visitor (Modern Library)/Truman Capote (著) U.S. 定価: $13.95 円相当額: ¥1,680 価格:¥1,512 OFF: ¥168 (10%) 発送可能時期:通常24時間以内に発送します。 3点在庫あり。ご注文はお早めに。 ハードカバー: 107 p ; サイズ(cm): 出版社: Random House ; ISBN: 0679602372 ; (1996/11/01)
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