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2002年11月13日(水)
キング&ストラウブ本

病院に出かけたついでに、紀伊国屋本店を覗く。
今日は本を持って出るのを忘れたため、薬局で薬を処方してもらう間に読むものがない。そう思うといても立ってもいられないので(薬局でかなり待たされるため)、何か1冊買って行こうと思ったのだ。

1階で『バリー・トロッターと愚者のパロディ』に引っかかったが、意志を強固にして、洋書売り場へと向かう。先日検索していたロマンス本でも見てみようと思ったため。すると、本店の洋書の数は少ないのに、結構目当てにしていたものが揃っていて、あれもこれも欲しくなってしまった。

Amazonで買ったほうが絶対安いと思いつつも、4、5冊腕にかかえ、ああでもない、こうでもないと思案をめぐらす。マリアン・キイスの『Watermelon』が、私が買ったものとは別バージョンがあって、すごくかわいかったので、欲しくなってしまったし、シーラ・オフラナガンの本も4冊並んでいて、持っていない本には当然目が行く。気になっていたステファニー・ローレンスもあったし、バーバラ・デリンスキーの知らないタイトルもあって、それが手に持った感触が良かったので、思わず買いそうになった。

でも、1冊だけ!と自分を戒めて、じゃあどうするかなあ・・・と思っていたら、スティーヴン・キング&ピーター・ストラウブ著の『Black House』が目に止まった。これはNY TIMESのベストセラーリストでさんざん目にしていたので、別に欲しくもなかったのだが(キングの文章は好きじゃないし、面白いと思ったことはほとんどない)、サブリミナル効果であろうか、他の欲しかった本に比べれば、目にした回数がはるかに多いので、なぜかこれを買わなくてはいけないという意識にとらわれてしまった。

迷わずレジに持って行ってしまったのだが、これがなんと820ページもの分厚さ。1冊だけ買おうとして、同じ価格帯で一番ぶ厚いのを買ったという感じ。下手すれば3冊分にはなるかもしれないと思ったら、なんだか得したような気持ちにもなったけれど、そもそもは欲しくもなんともなかった本であるから、得もなにもあったものじゃない。

それを持って薬局に行くと、どういうわけか、あまり待たされることもなく、820ページのぶ厚い本を開くこともなく、用事は済んでしまった。なんとなくがっかりしながら、花園神社の酉の市に行き、「金運お守り」を購入したが、今更遅い。


〓〓〓 BOOK

◆紀伊国屋にて

『Black House』/Stephen King & Peter Straub \1520
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ウィスコンシン州の美しい町フレンチランディング。だが、町にはその美を損なうものがある。おしゃべりカラス、いかれた老人、錯覚を起こさせる家。そして、町をうろつく「フィッシャーマン」。身の毛もよだつようなその悪鬼は、子どもを誘拐して殺害し、その肉を食べるのだ。保安官は、ある人物の助けを是が非でも必要としていた。男は、元ロサンゼルスの警官で、近くの町で別の連続殺人犯を捕まえた経歴を持っている。
もちろん、ただの警官ではない。彼こそは、スティーヴン・キングとピーター・ストラウブが1984年に発表したファンタジー小説『The Talisman』(邦題『タリスマン』)のヒーロー、ジャック・ソーヤーだ。『The Talisman』で、13歳のジャックは、「テリトリー」と呼ばれるもう1つの世界への苦難の旅を終え、謎に満ちた「タリスマン」を探しだし、宿敵を殺し、自分の母親と、「テリトリー」に存在する母親の分身の命を救う。いまや30代のジャックには、「タリスマン」の記憶はないが、完全に忘れたわけではない。

あの顔が現れ、あの声が聞こえてくると、いつも自分に言い聞かせてきた嘘が彼にはあった。昔あるところに、母親の神経症的な恐怖感がカゼのように伝染する少年がいた。少年は壮大なファンタジーをつくりあげた。それは、やさしい母親と、母親を救出するジャック・ソーヤーの物語だった。物語は完全なフィクションで、16歳になるまで彼はそのことをすっかり忘れていた。それまでは落ち着いた生活を送っていた。そして今、ようやく落ち着いた矢先に、彼は、草原を北に向かって気が狂ったように駆け抜けることになる。あとにまがまがしい足跡と、驚いたガの群れを残して。だが、ことを進めるにあたって取り乱すことはない。

今回ジャックはとつぜん事件に巻き込まれ、「テリトリー」に戻ることになる。フィッシャーマン本人が、切断された子どもの足がついた靴の片方を、ジャックに送りつけてきたのだ。20年間忘れていた友人のスピーディー・パーカーや、その他大勢の変わり者(盲目のDJ、行方不明の子どもの美しい母親、ヘーゲルを信奉しているという暴走族の一員など)に助けられながら、ジャックは、フレンチランディングと「テリトリー」を行き来し、フィッシャーマンと、悪の大御所「アバラ」を追う。クリムゾンの王アバラは、世界の軸の破壊をもくろむ。
『The Talisman』が、1980年代らしさをストレートに描いた神話であったのに対して、『Black House』は、前作以上に豊かで複雑なストーリーになっている。ファンタジーでありながら、チャールズ・ディケンズやエドガー・アラン・ポー、ジャズ、野球、そしてキング自身の「暗黒の塔」伝説を巧妙に絡ませた、ホラー仕立てのミステリーといったところである。『The Talisman』のファンは、頼もしいジャックがいまだ健在であることを実感することになるだろう。同様に、キングとストラウブの執筆スタイルも健在である。むしろ、この20年の間にますます成長している感がある。


(買ったのは、この版ではないのだが、データがこれしかみつからなかった。


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