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| 2002年03月18日(月) ■ |
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| 牛の気持ちがわかった1日 |
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それは左足の人差し指(足の指を人差し指というのもなんだか変だが)の、チクチクした痛みから始まった。 痛みは土曜日の夜からあったが、その日は何時間も立っていたので、単純に疲れたのだろうと思っていた。しかし今日になっても痛みはおさまらない。非常にいやーな予感。だが、災厄はこんなものではなかった。
午前中、朝ご飯を食べ、何かとすることがあったので、それを終わらせてから二度寝(私の場合はこれが本寝なのだが)しようと思っていたが、用事が終わらないので、お昼ご飯を食べてから寝ることにした。それでも用事が終わらないので、今日は夕方歯医者だし、もう寝れないかも・・・と時計を見ながら仕事をしていた。
すでに2時頃だっただろうか?急にお腹がいたくなってきた。胃ではなく、腸のほうである。しかも徐々にではなく、いきなりだ。やっとのことで這うようにしてトイレまで辿りついたが、何も変わらない。全身冷や汗というか、脂汗だ。 苦しくてたまらないのに、突然ドアのチャイムが鳴った。宅配便だ!今日はAmazonから『指輪物語』の本と地図が届く予定だった。よりにもよってこんな時に!しかし本と地図は何にも替え難い。何としてでも受け取らなくては!必死の思いで印鑑を取りに行き、前かがみでドアを開ける。やっぱりAmazonからの荷物だ。宅配便のおにいさんが妙に元気なやつで、大きな声がお腹に響く。もしかして「どうしたんですか?」くらいは言ってくれるんじゃないか?と、はかない期待を抱いたが、それはやっぱりはかないものだった。
せっかく待ちに待った本と地図を手にしたのに、開けることもできず、布団に倒れ込む。なんとか落ち着いたようだ。ちょうど宅配便が来たときがピークだったに違いない。そう思って荷物を開けようとすると、とんでもない!さっきより痛くなってる!さっきのはピークどころか、ほんのプロローグだった。
とにかくトイレに行かなくては!と思うが、あまりの痛みに立てない。死ぬ思いでやっとトイレにかけ込むが、今度は座ることもできない。トイレの床で七転八倒である。目が回って起きあがることもできず、ただただ便器にしがみついていた。これではどうしようもないと布団に戻ろうとするが、やっと立ちあがっても体が左に倒れていく。足が崩れるように折れていって、まるで進めない。これじゃ狂牛病だ!もしかしてそうなのか? 左耳には耳鳴り。サンハン器官もやられてるようだ。目の前もぐるぐると回っている。どうしたらいい?神様!
人間、思ったほど簡単には死なないようだ。しばらくしてして、なんとか布団にもぐり込み、ほとんど気絶状態で寝てしまった。気がつけばお腹の痛みもほぼおさまり、わずかな痛みだけ。時計を見ると歯医者に行く時間が迫っていたが、この状態で、またしても別の痛みに耐えなければならないのかと思ったら、それこそ死んだほうがましだと思い、歯医者に断りの電話を入れる。気絶する前にアポロ13号にも電話した。いまわの際に電話するのは、やはり旦那ということなのだろうか?「じゃあ、寝てれば」と冷たい返答ではあったが、そのおかげで、夕食は作らなくてもすんだ。
それにしても、一体なにがどうしてこうなったやら? 朝食べたダイエット用寒天ヌードルのせいか?それでは物足りないと、つまんだベビースターラーメン(ダイエットの意味なし!)か?それともお昼のカレー(レトルト・辛口)?おやつ梅干?カルピス?バファリン?どれにしたって、お腹が痛くなるのはともかく、目が回って足がくず折れ、気絶するほどになるものか? やはり狂牛病だろうか?私は牛肉より豚肉のほうが好きだし、そもそも肉より魚のほうが好きなのに!どうして? ともあれ今日の経験で、牛の気持ちがわかったような気がした。人間のことばかり心配しているが、牛だって苦しいに違いないのだ。
ちなみに、今現在はなんともなく、食欲も旺盛である。
─ BOOK INFO ─
中つ国の地図がやっと届く(Amazon)
・『Map of Tolkien's Middle-earth』 Brian Sibley, John Howe \1142 ・『The Hobbit』(Hardcover) J.R.R.Tolkien \2054
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