のんびりKennyの「きまぐれコラム」
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2005年02月02日(水)  「私のゴルフ経験則・その2」 ◎良いレッスンプロとは?

   私のゴルフ経験則(その2)


  ◎ 良いレッスンプロの選び方


   と言うと、ずいぶん生意気に聞こえますが、これは私の40年以上の
ゴルフとの付き合いに基づいた「経験則」のひとつです。 勝手な私見と御笑読下さい。


あなたがはじめてゴルフクラブを持って、だれかに教えられてスイングのまねをしてみた時、何を感じましたか?

もう忘れてしまいましたか?

実はそこにゴルフスイングの鍵があるのです。

もし覚えている人がいたら、必ずこう感じたはずです。
「ゴルフスイングというのはどうも不自然な動きだな〜・・・」と。

そうなんです、ゴルフスイングというのは人間の体にとって極めて不自然な動きであって、ゴルフスイングの練習とは、この不自然な動きを反復練習するうちに、筋肉と関節と神経系にそれを「動きのクセ」として植え付け、それが作為と無作為の境界線あたりで不自然でなくリピート出来る様にする作業なのです。

この作業は残念ながら自分ひとりで行なうのは非常に骨がおれます。
その理由はふたつあります。

ひとつめは、人間には自分がひとつの動きの流れの中で、ある瞬間に自分の体がどのような形態になっているかを、鏡やビデオテープ等を見ること無く、
自分の五感だけで的確に把握するという能力が無いことです。

少しまわりくどいかもしれませんが、簡潔に言えば、自分でこう振っていると思っても
実際の動きは本人が自覚(期待?)しているものとは似ても似つかない場合が
多いということです。

ふたつめは、それではどうすれば良いのか、体の使い方、足腰腕の使い方、
何をどこからどの順番で直していけば、理想的なスイングに近づくのか、
そもそも自分にとって最も適したゴルフスイングとはどのようなものなのかという基本的な問いの答えを自分では持っていない人がほとんどであるということです。


そこで、レッスンプロの登場です。(私は別に米国ティーチングプロ協会のまわし者ではありません)(笑) 
レッスンプロを選ぶ上で私が勝手に思い込んでいる経験則は下記の通りです。


1) 自分と体格の似ているプロを選ぶ
   
   これは案外考慮されていないことですが、大切なことだと思います。 プロは皆自分なりの経験則を自分の言葉で語ります。 しかしその経験は彼の(彼女の)自らの身体を通じて把握したもので、自分が長身痩せ型なのに、小柄なアンコ型のプロから習ったり、自分が太めのおちびちゃんなのに、2メートルの大男のプロから習っても、彼の経験則はあなたの体にフィットしないのです。

2) 抽象的な表現で説明するプロを避ける

   ジャイアンツの長嶋監督の「いわゆる・・なんですね〜 こう、クイっとくる球をガッシ〜ンと、こう捕らえるわけですネ〜・・・」という説明は有名ですが、あれは打撃の天才による自らの感覚の中だけで通じる論理で、外部には抽象的な印象しか与えませんよね。 あれと同じです。 
優秀なプロゴルファーが必ずしも優秀なレッスン者であるとは限りません。 レッスンでの説明は具体的であるべきです。

3) 教えるひとりひとりの体力と習熟度によってメニューを用意出来るプロを選ぶ

   沢山の生徒に全部同じこと言っているプロから習うなら、自宅でレッスンビデオを見ている方がましです。 


4) 自分で球を打って見せるプロを選ぶ

   レッスンの最中に後ろの椅子に座ったまんまなんてプロにならってもダメ。 こうするとこうなる、こうすればああなると、実際に球を打って見せてくれるプロにつく。 


5) 意識と体の動きとのギャップを説明してくれるプロは最高

   自分ではこう振っている、と感じたとき、実際の体の動きは、クラブの動きは・・ということを的確に説明してくれるプロが見つかればあなたはラッキーです。 ボールはこう打ちなさい、とかトップはこうでフォロウはここで、としか言わないプロは・・・ダメですね。

例えばクラブヘッドがほんの少しインサイドからスクエアに抜けてインに収まるという理想的な動きを作るためには、意識としてはかなりインサイドからゾーンに入る感覚が必要ですよとか、人間の感覚と実際の体の動きの差を熟知して、そこを説明してくれるプロは優秀です。 デッドセンターを狙うストレートのパットを真っ直ぐ打つときはカップのセンターのやや左を狙うべきで、それにより結果として球は真ん中に入り、これは左右の目線のパララックスからくる自然なことでプロならだれでも知っていますよとか。 
意識と体の動きのギャップを教えてくれるプロにつきましょう。


6)  技術論としては、 

ゾーンでのクラブフェイスの向きにこだわるプロ、
右腰から左腰までのショートスイングでの体の使い方とクラブのさばき方にこだわるプロ。 
こんなプロについていればまず間違いは無いですね。 
何故かを書き始めると本が1冊書けちゃいますので、ここはそういうものなんだということで強引に決め付けさせてください。 
すでにシングルの方はきっとうなずいてくれているはずです。

7) そして、レッスンプロはひとりにしぼらず、数人からレッスンを受けた方が良い。

   これは同時にでも、クロノロジカルにでもかまわないのですが、どんなに優秀なプロにもその人のクセや欠点がありますし、自分との相性もあるでしょう。 このあたりはきっと他の方と意見が違うと思いますが、あっちこっちと浮気をすることはゴルフレッスンに関してだけは良いことだと思います。 


8)  最後に最も大切なこと。

    反復練習。 

    あたりまえの様ですが、これが肝心。

その日に習ったことを、筋肉と関節と神経系に反復練習で植えつけるのです。

はじめに書きましたが、ゴルフスイングというのは人間の体にとって不自然な動きなのです。
それがまったく不自然だと感じなくなる作業を最短時間で有料で手伝ってくれる人を
私はレッスンプロと呼びます。
   






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