のんびりKennyの「きまぐれコラム」
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2002年03月19日(火)  「資産形成の経験則」 (PART 2)

   というわけで、PART 1 の続きです。

まず最初に、どうしても避けては通れない「根本的なスタンス」のおはなしから。
最も基本的かつ重要な「お金」というものとのつきあい方についてです。。

「資産の継続的な増加をはかる」ということ、つまりひらたく言えば「大きな利益を上げてお金持ちになること」
というのは「手段」ではあるけれど、けっして「目的」では無いというポイントです。

金銭至上主義者がどんな屁理屈をこねまわしても、「お金」はあくまで何かの目的を達成する為の「道具」であって、目的には成り得ません。
快適な生活環境を維持するには「お金」がかかりますが、これは「健康」とか「穏やかでゆとりのある家庭」といった「目的」を
達成する為に「お金」を道具として使用している状況にすぎません。

まわりくどくなるので、あまりこの点を強調することは避けますが、
およそ私の経験則では「お金儲け」を「目的」としたり、「利益追求」を目的と
したスタンスで事にあたる人が長期にわたり継続的に資産形成に成功するということは無いと断言出来ます。


   上記の根本的なポイントを充分御理解頂いているという前提で、
具体的な資産形成のシナリオに進みましょう。

◎その1 「まずはじめにOPMありき」

   資産形成を論じるうえで一番わかりやすい例は「雪ダルマ作り」です。
言い古されたたとえですが、以外にその本質を理解している人が少ない例です。

雪ダルマを作る時は、まず小さなボール状の雪を転がして、徐々に大きくしていきますよね。
直径10センチの雪球を直径2メートルまで大きくするのはなかなか大変です。
しかし、もしはじめに直径1メートルの雪球があれば、ほんの僅かな時間で直径2メートルの雪ダルマが完成し、
10センチからはじめた人がやっと2メートルに達する頃には、
札幌雪祭りの雪像ぐらいの巨大な大きさに達しているはずです。

何を言いたいかはもう充分おわかりですよね、「種銭の大きさ」というポイントです。
かつての日本では「清貧」という言葉があるのをみてもわかる通り、
何も無いところから、額に汗して、小さな利益をこつこつと
積み上げることが美徳とされていました。
そして「起業」や「資産形成」のスタートにおいても、まず自分で頑張って
小さな「種銭」をつくり、そこから「資産の雪ダルマ作り」を開始するのが
あたりまえの様に言われてきました。

間違っています。

義務教育課程における道徳教育や情操教育としてはそれで良いのでしょうが、
21世紀の資産形成を考えるうえで、この考え方にはひとつ決定的に欠落しているものがあります。

「時間」です。

幸か不幸か、人間には寿命というものがあり、経済人として資産形成に取り組むことに使える時間というものは、漠然と考えているよりはるかに短いものです。
私の経験では、20台後半から40代前半の10年〜14年といったところでしょう。
たったそれだけの時間に、自らの「目的」である「夢の実現」を可能にする資産を形成しようとすると、
ゼロからコツコツと毎月少しずつ貯金をしながら「種銭」をつくっていたのでは
とても間に合わないのです。

現実には日々の生計を維持していくだけでも精一杯で、逆にローンを抱えて、
資産形成の種銭作りどころかマイナスのままあっと言うまにその世代を終えて
しまう人がほとんどでしょう。

それではどうしたら良いのか?

OPM です。

   ちょっと長くなりましたね。  この続きは PART 3 にて。


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