
昨夜は、恋人さまとごはんを食べに行き、帰りに
DVD『トロイ』を借りてきた。言うまでもなく、この映画は、
ホメロスの『イーリアス』が大本。で、そのまま彼の家で一緒に鑑賞。
感想としては、非常に単純ではありますが、しかし、これこそが映画を作る人たちからすれば一番嬉しい感想だと思うので書いてしまうと、「面白かった〜♪」。彼も私も、途中途中で「おお♪」と歓声をあげながら見ておりました(笑)。
映画全体を貫いているくっきりとした秩序と<神話>の構造。見る者を映画の世界へと引き込んでいく体感的な、それでいて計算しつくされたリズムと揺らぎ。ロマンス。友情。家族愛。などなど。
それに、なんといっても、アキレス役のブラッド・ピットが格好が良いのである。ブラッド・ピットの肉体美は素晴らし♪
ということで、様々な要素が戦争という<物語>の中に上手く納まっていて、見ていて久々に<シンプルな世界>ってすばらしいなぁと思った。塩野七生先生のローマ人の物語シリーズのどこかにあった「戦争は人を単純にしてくれる」というフレーズを思い出した。
いや、正しくは、<シンプルな世界>がすばらしいのではなくて、<シンプルな世界に“生きている人々の魂”>ってすばらしい、になるかも。悲観的に言えば、そう思わずにはいられないくらいに、私たちは<複雑な現代>という<物語>を生きているかもしれず。。

それと、以下はついでですが、話はかなり変わって、今さっき彼と話していて思ったことまとめ♪
要するに、いわゆる<恋愛>というカテゴリーは変だ、ということなのだろうと思う。
親密感+αがある人間関係にまつわる感情や行為を<恋愛>という2文字へと凝縮し分類し、恋愛なるものを日常から切り離し日常と対になる「非日常」なる空間世界へと押し込める、という方法、じゃない方法。
もっと大きなカテゴリーの中に、恋愛という“要素”があり、恋愛という<伝説・物語>にとらわれずに、<いま・ここ>と<現実・リアル>な“体感”を尊重する見方。
例えば、<人間関係>だとか<パートナーシップ>だとか。もっとマクロな分類、というか、人が存在しているという現象そのもの、に焦点を当てれば<ライフ>とか。 ということで、恋愛、ではなく、もっと大きなカテゴリーの中に自分たちを位置づけたほうが「しっくりくる」というお話でありました♪
| トロイ |
 | ブラッド・ピット ウォルフガング・ペーターゼン エリック・バナ
おすすめ平均 
恋愛話不要論
以外に面白い歴史スペクタクルですよ。
長編神話映画
決闘シーン以外は語る価値なし。
古典とは違うけど
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