戯言、もしくは、悪あがき。
散る散るミチル
ミチルは果てた
充電切れたら
今夜も寝逃げ

2010年06月22日(火) クス

長い時間をかけて
つくりかえてきた体を
もういちど
とりもどそう

ここからさきは
だれかの体では
もう
行かれないので

無数の穴が
ぽかんとあいて
ずいぶん
散らかしたんだね
必死だったんだね

あっけらかんと
したものだ
青空を
仰ぐように
なでて
てのひらに
言い聞かせる

穴は
うめない
ただ
そこにそれがあることを
忘れずにいれば
いつかとがった切り口も
風になだめられて
どこからきたのかもわからない
種が芽吹くのかもしれない
はじめてみる輪郭の
花びらがふるえるころには
ピクニックだって
できるかもしれない

そのときには
みんな 招くよ
時間をかけて
お茶を入れて
みんなで
わいわいしてさ

わたしを
ぬりつぶすことが
ゆめでした
残響が
揺れている

みんな
じぶんの足を
鳴らすから
音楽は
とめどないんだった
なにもないはずの
晴れわたった頭上に
はねかえされた響きで
なんだか今日は
ひどく
にぎやか

長い時間をかけて
つくりかえてきた
散らかしたね
いびつな淵を
指でたどると
ぱちぱちとはじけて
崩れてしまった

火花とんで
くやしいな
きれい


あー
あーあーあー
くやしいって
じだんだ踏んで
わめいてもいいね
もう
おわかれなんだし

いやだな
まぶしいなんて

ここからさきは
だれかの心では
もう
行かれないの


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