麩宇野呟秘密日記
透乎



 

「……なっ、何するのっ」
 パンッ。
 あたしはとっさに、弟の右頬を平手打ちしていた。突然の事にただびっくりして、何をされたのかしばらく理解できなかった。何がおきたのだろう。考えていくうちに、殴った手と触れられた部分を隠している手が、ぶるぶると震え出した。
「おれ本気だから」
 殴られた頬をかばうでもなく、あたしの弟はずっとまっすぐ立っていて、あたしを正面から見つめていた。
「本気だからな」
 あたしは、その目がはじめて恐いと思った。



【今考えているネタより】

すすまない……。
自分のセンスのなさに、思いっきり凹んでしまった。これだけなのに…!

2003年01月25日(土)
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