| 2003年05月22日(木) |
拷問ミュージカル「雨に唄えば」 |
余裕がないのは宝塚不足が原因の気がして(私にとっては必須栄養素だ!)安蘭けい主演「雨に唄えば」@日生劇場へ。元々アメリカ映画好きじゃないから、ストーリーはさほどワクワクするものではなかったが...驚いた、安蘭さんたら自分より体重ありそうな娘役リフトするわ(それも一瞬じゃなくて、グルグル回してたよ!重労働過ぎるって。労基法に触れるよ!)、雨にぬれるわ...。大丈夫?!風邪引くよ、腰悪くするよ...違った意味でドキドキしちゃった(笑)。これじゃ安蘭けい拷問ミュージカルだ。
にも関わらず、元気に人気俳優ドンを演じる安蘭さん。すごい三枚目ではないが、台詞の面白さで笑わせていたし、「寂しい僕を慰めて」、コミカルなだけでなく孤独に悩む役は彼女にぴったりだった。ジェラール・フィリップ@「肉体の悪魔」みたいな「寂しがり屋系」の役をやらせてみたい。フィリップなら、「赤と黒」ジュリアン・ソレルも似合いそう(年上キラーっぽいし)。あくまで影のある役。王子様系不可。あとは映画で演じた騎士の扮装がかっこよくて印象的。王子様系似合わないと書いたけど、長髪・騎士系は似合う。雨のシーンの街灯につかまる所、一瞬「ジーン・ケリーじゃん!」。本物には及ばない、と言ってたけど、タップといい、それなりにサマになってた。もっと自信持ちなって。
対して影のない底抜けに明るい役・大和悠河。歌が(以前より)うまくなっていてびっくりした。月組にいた時は棒読み+音痴、だったのに、発声がしっかりして、表情をつけて活き活き歌えるようになっていた。もちろん安蘭さんと比べると見劣りするが、激しく踊り・走りながらなのに安心して聴ける程度に歌えたから、合格では。
真飛リナ、敵役にしてはかわい過ぎ。アニメ声のせいか宇宙人ぽくて現実感がなく、意地悪やわがままもあまり憎たらしくなかった。あんなかわいい子を振るなんて、ドン間違ってる、とさえ思った。敵役なのに、最後はまるでドンたちがいじめてるように見えた。キャシー役の陽月華の方が、出会いの場面のツンツンした感じとか、高飛車なリナに合ってそうに見えた。キャシーの歌は下手ではないが、吹き替えだけで魅了するほどのものではなかったし、取り替えた方が適役だったかも。
ストーリーはそれほど面白くなかったが、出演者は魅力的、かな。最後のショーは、大好きな男役引き連れ群舞があって満足。もちろん黒燕尾!正直、ストーリーは退屈な方だが、この群舞には劇1本観た時並の充実感を感じたね。かっこよくて顔がニヤけそうだったわ。はぁ〜(うっとりしてる声)。安蘭さん、小さいのに全く見劣りしない。動きが力強い。お客さんの拍手に、ほんとに嬉しそうだった。これで彼女の評価が上がったかな。トップになれるといいね。
群舞に「バビロン」と似た振りがあると、ふとあの中に夢輝さんがいるのではないか、という錯覚に陥る。いたらいいなあ、と寂しがってるんじゃないけど、いるような気がしてしまう。あなたのいない星組に慣れるのはまだまだ先のようです。
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