日記。私の日々。
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2003年10月17日(金)もじゃ、空へゆく。

もじゃが死んでしまいました。
今日の朝に。
バイトに行く準備をしていたら病院から電話がかかってきて、
その時点でおかんはもうずうっと泣いていて。
「すいませんがバイト休ませてください」と電話をした。
「今はまだいいけど今後はよほどの身内の人が亡くなったとかじゃないと
 休むのはちょっと厳しいと思っててー」とか言われた。
よほどの身内だったんですけど。

おかんと病院に迎えに行く。
タバコを持って出るのを忘れて、家のかばんにほぼ開けたてのやつとあけてないのと
二箱あったんだけど家の下の自販機で買ってライターも買う。
タバコを吸わずにはいられなかった。
この煙にのってもじゃが空にいけばいいと思った。

病院ではもじゃは目を閉じられていて、タオルを体にかけてもらっていた。
触るとまだ温かかった。
不思議と涙はぼろぼろ出てこなかった。

これを書いてるのは夕方なんだけど、泣いていない。

タバコを吸ってばかりいる。
煙を空に向かって吐いてばかりいる。

パソコンのコードをかじられて怒ったり、
噛まれて服に穴をあけられたりしたりしたけど、
私が中3の時にうちにやってきた耳の垂れたうさぎはどうしようもなく大事なものだった。

明日、お葬式をする。
垂れたかわいい耳も焼かれてしまう。
耳は骨も残らないんだろうな。

昼過ぎに動物病院からお花が届いた。
なんていい病院なんだろう。
家で死んでくれたらよかったのに、と思っていたけど、
そんないい病院で死ねたならよかったかな、と思った。

もじゃは今、箱の中で横になっている。
横になってるもじゃを見るのも初めてだし、目を閉じているもじゃを見るのも初めてだ。
そんで、最後なんだ。
もうすっかり冷たくなってしまっている。

人間でいうと100歳こえてるらしい。
よく生きてくれたよ。
ありがとうもじゃ。
空へまいあがれ。


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