「見世物」としての結婚式(二) - 2002年07月01日(月) 結婚披露宴・パーティに「つきもの」なアイテム、その続きであります。 その二 記念品 これは、出席者の皆さんに配るヤツで、披露宴なら「引き出物」とよばれている。 「引き出物」なら、そこそこにお金がかかっているので(最低5千円くらいか)、最近はカタログからチョイス出来る気の利いたシステムのものもあり、そうヘンなものは出てこないのだが、「問題」は会費制の披露パーティで出てくるヤツだ。 会費(7000円から8000円くらいが平均か)の中から費用を捻出するだけあって、千円程度のチープなものになりがちなのだ。 赤字覚悟で奮発してもせいぜい2千円、きょうびそんな値段のもので、まともに記念品として後々まで残るものなど、買えるわけもない。 どうしても、食べるもの、お酒といった、「消えもの」になってしまう。 そうでなければ、ヘンな洒落っ気を出したシロモノになる場合が多い。 音楽業界関係者に多いようだが、新婦・新郎の好みの音楽をコンピレーションしたテープ、CDとか。 一見、センスのある記念品に思えなくもない。 が、音楽なんて、かなり個人の趣味性の高いもの。 意外に、趣味の押しつけになりやすいので、要注意である。 夫婦ともどもヤンキー系で、暴走族好みの音楽ばっかり入っていても、困るっての(笑)。 あと、印刷・出版業界関係者にありがちなのが、「本」仕立てのもの。 すなわち、新郎・新婦のこれまでのストーリーをめんめんと書き綴ったものだ。 4ページくらいのパンフレット形式なら、かさばりもしないで保存しやすいのだが、雑誌のように何十ページもあるようなものを出すバカもたまにはいる。 (そのために、わざわざ、同級生全員に原稿を書いてもらったのだから、かなりハタメイワクな話。) 極め付きは、ハードカバー仕立てにしたヤツがいる。 そんなもの、誰が読むんじゃ! いってみれば、当事者だけの壮大な「自己満足」。 ホンネをいえば、そんなもの、記念品に出さないで欲しいし、何も出さないでいいから、会費を千円下げたほうがよっぽど気が利いている。 そう思いませんか? その三 「おまかせ」コール これも、マスコミや広告業界では多いよなあ。 つまり、パーティの最後に、「おーまかせ、おーまかせ」と連呼し、新郎・新婦に「キスをしてみせろ」とリクエストをすること。 かなり悪趣味なことだと思うが、この「風習(?)」も今では何だか定着してしまい、新婦側もあまり抵抗なくOKしてしまったりする。 で、新郎・新婦、キマリが悪いのか、ホッぺにチュぐらいでお茶を濁したりすると、猛烈なブーイングが湧き起こったりする。 これが、どうにも感心しない。 そのコールをする側も品がないし、それをOKしてしまう側も、いかがなものかと思う。 大学の新歓コンパでの「一気飲み」の強要のようで、いただけない。 ま、出席者の大半は、その程度の「物見遊山」気分で来ているってことなんだろうね。 ちなみに、僕の結婚披露パーティのときには、「おまかせコール」が湧き起こったものの、妻に断固拒否されました(笑)。 そーいうことがあると、「あの夫婦は長くは持たないだろう」なんてカゲで言われるわけですが、10年後の今も、まあなんとか続いてます(笑)。 ...
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