耳鳴りおやじの日記
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2004年04月17日(土) 統合の時代

ある雑誌に、”個体から分子へ、分子から個体へ”という記事があった..これはアルツハイマーの研究の話だが、私の分野にもつながる話だ...

個体の研究は複雑な現象が多すぎて、研究対象にはなりにくい、論文にしてもいちゃもんつけられて、論文のランクを落とされてしまう..従って、研究者は、実験を単純化して現象を追求していく..だんだん、ミクロな世界に入って分子の研究をして”すごい”ということなるというわけだ..

こういうマクロな現象を調べてメカニズムを追うことが”分析”過程..

その雑誌は、もうひとつ”分子から個体へ”という内容が載っていた..これは分子の事実を体系化して個体現象を説明しようというわけだ...

これを”統合”というらしい...

人間に役立つ事を考える時代だが、これは分析よりも統合過程が重要だと感じる..”人間のアルツハイマーの治療はどうするか?”
この目的に分子の分析結果を統合し、その結果と病理所見と統合し、さらには患者さんのメンタル面などと統合する..

 教育システムについても同様だ..文理問わず、それを学生のニーズと合わせて統合化できるか..

 分子的なデータなど単純化されているデータを統合化する研究を進める研究者の存在もこれから必要になると感じる....

ふーまじめな話をすると久しぶりに疲れる........


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