耳鳴りおやじの日記
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2004年03月21日(日) SO

スペシャルオリンピックスという知的障害者のスポーツ組織がある..

 ちょっとつきあいがあり、その活動に参加したが、いろいろ思うところがあった..

 まず、健常者のスポーツ組織では選手が厳しく選考されたり、努力するのは選手個人という感覚だが、この組織ではコーチの努力が選手の成績に反映されるという感覚があるように思える..

 このことは、いかに上手に教えるかと言った工夫や方法を生み出す気がした..そして実際に卓球の教え方がいかにもスモールステップだ..

 知的障害者はそもそも卓球台に行っても何をするかわからない..だから何をするのかということから教えなくてはいけない..そこでコーチはネットを上げて台の両方から玉をころがす練習をすることで、まず”やりとり”を教えている..これは障害者スポーツセンターなどではなかなかできないことだ..特別な研修を受けた人だけに出来る技である...

 また、福祉的な観点で行っているという点が少し希薄であるという気もした..コーチたちは選手の能力向上に最大限、意識を集中させているが、家族に与える効果などについてはあまりこまかな視点はない気がした..

 たとえば、知的障害者の機能向上という視点がどれほど家族に勇気を与えるか、またその場で家族も汗を流し、スポーツ活動空間を共有する喜びをまだ、認識していないきがする..

 しかし、なかなか面白い..この組織をもう少し分析したい..


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