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■ほぼスキンヘッドの朝
2008年06月25日(水)
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息子・タク。坊主になって夜が明けて。

頭のあせもがひどいのと捨て犬のような臭いがするのでタク(2才)を丸刈りにした。刈られている間、そりゃもう全力で泣き叫んだものだが、翌朝はケロリとしていた。

「しょうたくんみたいだね」

と娘・R(4才)がその坊主頭を指して言う。しょうたくんとはRの友達で、やはり坊主頭の子であるらしい。

「しょうたくん?たっくんもみたあい」

Rの言葉を受けてタクも自分の頭に興味を持ったようだ。そういえば刈るばかりで鏡を見せてないので、タクはまだ自分がどんな頭になったか知らないのであった。

「じゃ、じゃあ鏡見る…?」

恐る恐るタクを姿見のところまで連れて行った。もし

「こんなのやだー!」

と昨晩の号泣再び…になったらどうしよう。不安でしょうがなかった。しかし見る気満々のタクを止める術はない。いよいよ姿見の正面に立った。現実のタクと、鏡の仲のタクがご対面。

その瞬間、タクのなんとも言いようのない寂しそうな表情が一瞬だけ映ったのを見逃さなかった。2才児らしからぬ、なんだか哀愁感たっぷりの物憂げな表情。こんな大人びた、というか老けたタクの顔、今まで見たことない。

そりゃそうだろう。親の僕でさえ可哀想な頭になってしまった…と思い、普通ならネタとして写真に撮るぐらいはするのだが、これは気の毒すぎてとても写す気にならないほどである。

「た、たっくん、とってもかわいいよ!しょうたくんみたいでよかったね!」

しかしそれでも必死にフォローに入る僕。その甲斐があったのか分からないが、タクはようやく

「きにいった」

とニヤリと笑い、鏡を離れて行った。ああよかった…。本人は気に入ってくれたようだが

「この頭、お前のママ友とかが見たら凄いリアクションになりそうだな」

「うん」

幼稚園や公園でRの友達のママさんに出くわした時に、皆なんと言うか…と嫁と話した。仕事から帰ってからその反応を聞いてみると、案の定凄かったらしい。

1.モナちゃんママの反応:

「うわっはっはっは!あ、ゴメン、笑っちゃった、うふ、うふふふ…」

2.みっちゃんママの反応

「夢に出そう」

どいつもこいつもウチの息子を何だと思ってやがる…。しばらくは会う人ごとに言われるだろうが、その内慣れてくるであろう。それまでの辛抱である。

そんなことを考えながら寝て、また朝になってみるとまんざら坊主頭も似合うではないかと思えるようにもなってきた。朝日に照らされた坊主頭が凛々しい。おおそうじゃ。坊主頭には朝が似合うのだ。

坊主には今朝(袈裟)が付き物でしょう。

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