←1クリックしてね。※
ヨシミ22歳さんにネットストーキングさる!オチが弱いとのことで、言われなくても分かってるよ!
今年も汗をかく季節がやってきた。
性的な意味ではなく、純粋な時節柄の意味で。
暑くなってくると息子・タク(2才)は頭のあせもがひどくなる。僕と嫁はいずれも髪の毛の量が波平に分けてやりたいぐらい多い。その遺伝子を忠実に伝承したタクと娘・R(4才)も当然の如く髪の毛モッサリなため、頭皮がかぶれやすいのだろう。
今年ももうタクの頭に赤いポツポツが出て来て痛痒い様子になってきた。そうなると解決策はひとつ。すなわちBOSE。
「今年もそろそろ刈って欲しいんだけど…」
と嫁は言う。去年も一昨年もタクの頭を刈ったのは僕。今年も刈る必要があるのなら、やはり僕が刈ることになるのだろう。しかしいつも気が重いんである。
まず頭を刈られるとなるとタクは全力で泣き叫ぶので、虐待しているようで非常にめげる。そして僕自身も坊主頭が大嫌いなのである。
僕が入った中学校は、男は全員強制坊主頭であった。僕はそれがどうしても納得いかず、何故中学に入るだけなのに囚人のような扱いを受けるのか、と悔し涙を浮かべながら頭を刈られた苦い思い出が今でも忘れられない。坊主頭とは僕にとって屈辱以外の何物でもない。
「そんなわけでやなんだよねぇ〜」
毎年言っているような気がするが、今年も気乗りしないことを嫁に言うと、
「あせもだけじゃないのよ!臭いのよ!野良犬の臭いがすんのよ!」
とても我が子に対する言葉とは思えないことを訴え、早く坊主にする必要性を説くのであった。
「うーん、でも汗かきなのはRも一緒だろう?」
「何故かRは臭くないのよね」
「なんでだろ」
「男女の違い?」
確かにRはぽわーんとしたいい匂いがするんだよなあ…。
ともかく今年も覚悟を決めた。両国国技館の土俵で引退スモウトリの髷を断ち切る親方の心境である。
「あまり短いのはかわいそうなので、五分刈りぐらいで…」
とバリカン片手にタクを呼ぶと
「やーだ!」
既に状況を半分以上分かっているらしく、既に半ベソ。しかし非情のライセンスでタクをしっかりと抱き止め断髪式開始。
「うわああああん、うっぎゃあああああ!」
この世の終わりのような絶叫と、これ以上ないパニック顔のタクを押さえるのは非情に辛い。堪忍や、堪忍したってや…念仏のように唱えて刈り続けていたところ、
「ちょっと!バリカンの向きが逆よ!」
アクシデント発生。嫁が叫ぶまで気付かなかったが、バリカンを表裏逆に持って刈っていたのだった。慌てて持ち直して再び刈り始めたが、裏と表では切れる長さが違うため、結果として見事な虎刈りになってしまった…。青々とした部分と髪が長く残っている部分のツートンカラー。
「なんかサッカーボールみたいだ…」
「これはいくらなんでもひどい…」
嫁とどうするべかと協議した結果、再び断腸の思いでバリカン開始。虎刈りを直すにはもっと短く刈るしかない。当初の五分刈りの予定から大幅に短くなって最早五厘狩りである。
「うっぎゃあああああああ!もうやだ!もうやだ!」
「ごめんよ!許せ!」
二度も辛い目に遭わせた上に、更に短く刈ることになってしまい、本当にタクには申し訳なかった。報復としてタクにちんげを剃られても文句は言えないだろう。
こうしてタクの頭は十でとうとうつるっぱげになった。去年や一昨年など比べようもないくらい短くなってしまった。坊ちゃん坊ちゃんした可愛らしいタクが、クリリン・一休さん・つるピカハゲ丸・夏の甲子園東京代表…といったハゲキャラ限定のイメージしか涌かない。
「あらー。可愛いよたっくん!」
タク本人の手前上、笑顔で振る舞わざるを得なかったが、心の中では
「ああ、いつやってもいやな仕事だぜ…」
赤提灯でひとり酒をかっくらって突っ伏したい気分に陥った。
さて、弟がむごい目に遭っている間、姉のRはどうしていたかというと、ずっと心配そうにタクを見守り続け、
「ねえ、たっくんがかわいそうだよ」
などと弟を救おうと何度も僕に言葉をかけ、優しい面を見せていた。しかし坊主頭が完成した後は
「たっくん、あたまがちくちくするから寄らないで」
結構ドライな応対となっていた。わりとひどい。
髪の切れ目が縁の切れ目にならなきゃいいけど。
あなたのズンクリ(ズンドコクリック)でかじりんを励まそう!
今何位?現在対面座位(うそ)
↓
←クリックいつもありがとうございます。
←こちらもズンドコと。
←3つもすいません。はてなアンテナに追加
今日もアリガトウゴザイマシタ。