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■紙紙の黄昏
2008年06月21日(土)
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娘・R(4才)はお手紙を書くのが大好き。「かく」のが得意なのである。

僕もでもケツをかくとかマスをかくとか恥をかくのが大得意なので遺伝であろう。

「はい、パパにおてがみかいたよ」

「はい、ありがとう」

Rの手紙
今日もこんな感じの、いたいけな字で一生懸命書かれている手紙をもらった。解読するのがなかなか難しいが、

「よんであげるね」

とRが言ってくれたので一安心である。

「じゃ、よむよー」

「はい」

「Rちゃんへ」

初手から間違えてるR。

「いや、そこは『パパへ』でしょう…」

「いいの!」

「はあ」

「よみます!」

「どうぞ」

「えーっと、ずっとなかよくあそぼ。Rより」

じーん。本当に、僕が死ぬるまでずっと仲良く遊ぶ仲でいたい。絶対考えてくないことだが100歩譲ってRに彼氏が出来て、デートなんてしようものならこの手紙を見せ、

「すまんねえ。どこぞの馬の骨君。ずっとパパと仲良しなんでねえ」

Rを魔の手から救うつもりである。

「ほらみて。さいごにハートマークもかいたんだよ」

「ああ、上手だね。嬉しいね」

「こんなことでうれしいなら、Rちゃんいくらでもかいちゃうよ」

いつからこんな生意気シャルロットなことを言うようになったのだろう。手紙を捨てられない僕は、もうRからの手紙がドッサリ溜まりつつある。これってなんかデジャヴ。

そう。かつて近所の美少女でRちゃんという17才の女の子がいた。ロリ巨乳で顔がネコ系という、僕のストライクゾーンど真ん中。速球157キロぐらいで斬り込まれた感じで僕は速攻一目惚れ。その女の子と毎日のように会っていたが、何故か文通もしていたのである。

その手紙が約1年分、これまたドッサリあるのである。僕はRちゃんという名前の女の子と大量の手紙のやりとりをする運命なのかもしれない。

ていうかRちゃんの名前をそのまんまRに付けたのであるが…とそんなことを考えていたら

「あしたはパパがかいてね」

とRから返事の要請が来た。うーむ、なんと書いてよいものか。僕がRの言葉に心を動かされたように、僕もRに感動的な手紙を書いてやらねばなるまい。

Rがこの手紙を書いてる時

「なんか一生懸命考えているなあ…」

と見ていたが、明日は僕がそうなるのか。

明日は手紙。なんつって。

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