「トイレに行きなさい」
朝起きた時、出かける時、家に帰った時、風呂に入る時、寝る時、そのようなタイミングで娘・R(4才)にトイレに行くように言う。この時必ず言われるのが
「パパと行く〜」
このことである。10年後も20年後もパパと一緒にトイレに行くというのなら喜んで行こう。しかしそれはまずありえないこと。
「ずっとパパと行くのよ」
とRが言っても
「ずっと消費税5%なのよ」
と自民党が言うぐらい当てにならないことである。だったらひとりで行けるよう躾けるべきである。Rから
「パパとトイレに行くのはイヤ」
と言われる前に、フラれるよりはこっちからフりたい男の心理もある。息子・タク(2才)との将来だったら後々でも飛ばしっことか出来るので全く悲壮感はないのだが…。
寂しくないとは言わないけれど
離れ行くのが父娘の運命(さだめ)
なれば早めにひとりでお行き。
俺もひとりで飲ってるからさ。
たまに酌してくれればいいよ。
演歌風のポエムを綴りながら、断腸の思いでいい加減僕の付き添いは卒業したらどうかとRに持ちかけてみたのである。Rが自立してトイレに行けるかどうか。トイレだけにここが踏ん張りどころ。ひとりで行っトイレ。お便器で。なんつって。
「いつもパパと一緒にトイレに行くけれど、幼稚園ではひとりで行けるんでしょう?」
「うん」
「じゃあどうしておうちではパパとじゃなきゃダメなのかな?」
「だってパパ大好きなんだもん」
満面の笑顔で答えられてノックアウト。愛娘のこの返しを拒絶できる父親がいようか。
「そうかそうか。じゃあパパとトイレ行こうな…」
あと1年でも2年でもRがイヤという日が訪れるまで覚悟を決めて付き合おうではないか、と今日もまた一緒にトイレまでダッコしてズボンを脱がせてパンツを脱がせて便座に乗っけてお尻を拭いて…手取り足取りやってしまった。
しみじみとパンツを履かせている僕の姿を見てRも何か思うことがあったのか、こう付け足した。
「あのね、ようちえんはパパがいないから、さびしいけどがまんしてひとりでトイレ行くの」
ノックアウトの後にとどめのチェックメイト。息の根を止められた感じである。もうダメ。トイレだけにまさに雪隠詰めの殺し文句。
「そうか…じゃ、最後に流してな…」
がっこんがっこんがっこん。勢い付いたRがレバーを連打。
トイレの水とおやじの涙はいつまでも止まりませんでした。
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