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■少年よPerfumeを抱け
2008年04月19日(土)
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息子・タク(2才)が今日から幼稚園に入る前のプレ教室に通うことになった。

これまで娘・R(4才)のリトミック教室やプレ教室を見ながら

「たっくんもするー!」

とせがんでも、悲しいかな生徒ではないのでレッスンを受けられず、教室の隅っこでひとり歌って踊っていたタク。そんなに好きなのだからRと同様3才になったらリトミックをやらせようとしたら、門前の小僧なんとやらで

「タク君はレッスンする必要ないですよ。リトミックの何たるかを分かっちゃってます」

と先生に言わしめたタク。長いミソッカス人生を送ってきたタクが、遂に自分のレッスンを受けられる日が来たのである。ようやく、ようやく今日がタクの晴れの舞台なんだ…と思うとなんだか

「…何故か笑えて来るんだけど」

と嫁に言ったら怒られた。

「それ、他のママさんにも言われたんだよね。『あのたっくんが。プ』って。なんでなの。うちの子を何だと思ってるの!」

うまい説明が出来ないのだが、あのちゃっかり節でおちゃらけで、

「ぼーくの名前はタクちんちん♪」

とか歌ってるタクが、先生の前で真面目な顔してピッと気をつけしてる姿を想像するとどうしてもおかしくなってしまうのである。

「あのオテンバ娘が結婚?相手は女か?うわっはっは」

みたいな感じかしら。

しかしいくらおちゃらけでお遊戯も上手いタクでも不安はあった。この子はいざ自分にスポットライトが当たった時はヘタレなのだ。心配でしょうがなかったが僕は仕事なので見ることが出来ない。

「じゃあがんばってなー」

夜に帰ってから嫁に聞こうと思った。

そしてその夜、帰って来るとタクはまだ起きていた。

「まだ起きてたのか」

「昼寝が変な時間になっちゃって、寝やしないのよ」

初めてのプレ教室で興奮した1日だったのかもしれない。

「で、どうだった?」

と聞いてみると…

・先生に名前を呼ばれた途端泣いた。
・「みんなで手を繋ぎましょうー」と言われた時も泣いた。
・おのおの手遊びやお遊戯をやる時は抜群に上手い。
・「お道具をしまいましょう」と言われた時、大声で「やだ」と返事をして先生とママさん達の失  笑を買った。

とのことで。

「やっぱりヘタレだったか」

「まあ大体予想してたんだけどね…」

「でも、タクは楽しかったか?」

「うん、たのしかった」

タクがまた行きたいと思っているのであればそれでよいのである。

「じゃ、もう遅いから寝ようね」

「うん。ママと寝るー」

相変わらずPerfumeのCDを抱きしめて寝ようとするので(一昨日の日記参照)

「あのー、それ、パパに貸してくれないかな?」

「やだ!」

おそらく失笑を買った時とおんなじ口調で断られ、嫁と寝てしまった。何故にあんなに執着するのか。

教室より病室に行ったほうがいいのかもしれない。

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