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■カプセルひとつぶんの幸せ
2008年03月26日(水)
「パパ、見て!」

ショッピングセンターの子供用遊び場で娘・R(4才)を遊ばせていると、UFOでも見つけたのか、ってぐらいの大声を上げた(息子・タクはベビーカーで昼寝中)

「ん、なんだ?」

「ぷりきゅあ!」

Rが指差す方を見ると、たくさんのガチャガチャ筐体がずらりと並んでおり、その中のひとつが大好きなプリキュアの景品が入ったものであった。ガチャガチャはいつの世でも子供を惹きつける魅力があるらしい。

僕らも欲しーい、コスモス〜♪

この歌は僕が子供の頃隆盛を誇ったコスモスというガチャガチャメーカーのCMソングである。この曲をバックに全裸の男の子と女の子がコスモス畑を駆け回る、という今では考えられないCMであった。

この会社はビックリマンシールを思いっきりパクッて景品にしたため(「ロッテ」ではなく「ロッチ」、「ビックリマン」ではなく「ドッキリマン」と表記)、ロッテに訴えられて潰れたと聞く。

当時1回20円、50円、100円のものがあったが僕は殆ど20円のしかやれなかった。筐体の中にはカプセルが詰まっており、大半が怪獣の消しゴムや小さなコマ、あとは…忘れたが、記憶に残らない位どうでもいいハズレである。その中で僅かに入っている野球のボールみたいな形をしたカプセルが「当たり」である。

これを店のオバチャンに渡すと当たり景品と交換してもらえるので、僕らはオバチャンの目を盗んで力を合わせて筐体をひっくり返し、当たりが出るように調整したものだ。

今のガチャガチャは200円、300円と高い。その代わりハズレはないし、僕らの頃とは比べ物にならないくらい質が高い。プリキュアのガチャガチャは、キャラが髪に付けているヘアアクセサリーであった。

「ほお〜。よくできてるなあ。可愛いねえ」

しかし買ってやろう、とは言わない。うちの子達はそこでダダをこねない良い子なので、その辺は助かっている。Rもそれっきりでまた遊び場で飛び跳ね始めた。

しかしなかなかプリキュアのガチャガチャから離れない人がひとり。

「や、やってみようかな…」

告白前の女子中学生のような恥じらい顔をした嫁であった。

「えー、まじでやんのー?Rにあげたらタクにだってあげなきゃならないだろ」

「大丈夫。タクは髪止めとかは欲しがらないから」

それでも他のオモチャを与えないと不公平だろうに…とブツブツ言っていたのだが、結局やらせるハメに。

「Rちゃーん、ガチャガチャやる?」

「やるー!」

Rは大喜びでお金を入れ、

「ほら、レバーを回すんだよ」

と嫁に支えられて操作。ごろんと落ちてきたカプセルを開けると蝶の形の飾りが付いたヘアゴムが。他愛のないものだったけれどもRの嬉しそうな顔と言ったら。僕もあんな顔でガチャガチャをしていたのだろうか。

「ママ、つけてー」

早速髪にヘアゴムを付けさせたRは

「みたい、みたい」

その姿を自分でも見たいと言い出したので

「ほら。かわいいね」

デジカメで撮って見せてやったらうっとり魅入っていた。この辺が女の子である。

さすがに僕はもうガチャガチャをやることはなくなったけど、そういえば以前…

うんこガチャガチャ
「日本の大便」というガチャガチャがあって、これだけは真剣にやろうか迷ったなあ…(連日のうんこネタすみません)

こうなるともうガチャガチャではなくグチャグチャである。

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