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■わたしがあなたにくれたもの
2008年03月20日(木)
「これ、どこでもらったのォ?」

最近息子・タク(2才)が身の回りにある物のルーツをいちいち聞いて来る。

服、おもちゃ、タオル…自分が手に取る物を片っ端から尋ねるのである。まだ「買って手に入れる」ということを分かっていないため、家にあるものは全て「もらったもの」と理解しているようだ。

「これ、どこでもらったのォ?」

とミニカーを掴んで尋ねる。

「お子様ランチのおまけでもらったんでしょ」

「これ、どこでもらったのォ?」

とタオルを掴んで尋ねる。

「栃木のおばあちゃんにもらったんだよ」

「これ、どこでもらったのォ?」

とプリキュアの絵本。

「本屋さんで買ったんだよ」

「これ、どこでもらったのォ?」

とポケモンのぬいぐるみ。

「ゲームセンターで捕ったんだよ」

次から次へときりがない。以前言葉を覚えたてのころに「これは?これは?」と次から次へと物の名前を聞いて来る時期があった。このブームはそれに続く第2段階といえよう。ただ「これは?」攻撃は娘・R(4才)にもあったけれども、「どこでもらったの?」ブームはなかった。男の子と女の子の違いを見るようで(単に個々の違いか?)なかなか面白い。だが

「これは、どこでもらったのォ?」

犬福というキャラとのぬいぐるみを尋ねられた時、

「そ、それは…」

僕はしばし言葉に詰まった。

「どこでもらったの!」

「それはね…Rちゃんにもらったんだよ」

「Rちゃん、それあげてないよ」

すさかずRが反論する。そう、Rは正しい。しかし僕も正しいのである。

むかしむかし、ひとりのゲームオタクがおったそうな。

彼はあるゲームセンターに足繁く通っておった。そこにはRちゃんという17才の美しい女の子が働いておった。オタクはRちゃんと知り合い、仲良くなる内に大好きになってしまったのじゃ。

しかしオタクには女房がいたので忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐えて想いを胸に秘めておった。やがてオタクに娘が生まれると迷うことなく娘に「R」と名付けたのじゃった。

オタクは隠すことなく「娘に君の名前を付けた」とRちゃんに娘を見せたのじゃが、それ以来Rちゃんのケータイもメールも届かなくなってしまったとさ。とっぺんぱらりのぷう。

…そんなこと言えるか。

「あのな、もうひとりのRちゃんにもらったんだよ…」

「ふーん」

僕に言えたのはそこまでだった。

物に歴史と涙あり。まだまだこの世に生を受けて2〜4年ちょいのRやタクなんかより歴史がある物がこの家にはゴロゴロあるのさ。中には涙なくして語れない物も…子供達よ、今はまだ分かりますまい。

「これは、げーむせんたーでもらったんだよ!」

早速タクが先程のポケモンのぬいぐるみを指し、僕に教えられたとおりのことを言っていた。

「ははは、そうだね」

ゲーセンに言ったこともないのに、と笑っていたら

「パパ、楽しいのォ?」

と言われた。

楽しさと幸せは君達からもらったんだよ。

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