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■年度末の粘土
2008年03月01日(土)
「パパ、みてみて〜」

娘・R(4才)が小さな容器を持って来た。

粘土
僕はすぐさま「検便みたいだ」と思った。しかしキラキラと輝く瞳で見詰めるRの前で無粋なことを言うことは憚られた。そもそも今はこのような容器にひとくちサイズのウンチョスを入れる時代ではない。綿棒のようなものにちょっとだけ擦り付ければいいのである。

21世紀生まれのRに言ったところでサッパリ通じないだろう。ipod全盛時代のヤングメンにカセットテープのウォークマンの話をするようなものである。

余談だがカセットテープで音楽を聴いていた頃、僕はテープにこだわりを持っていた。一番好きだったのはTDKの「SA-X」というクロームテープで、理由は「SE-X」と読み替えて妄想に浸るようなエロガキだったからである。

話を戻す。

「これはなんだい?」

とRに聞いてみると

「ねんど。ようちえんでもらったの」

「ほーそうかそうか」

Rは粘土が大好きなので、さぞ嬉しかったのだろう。フタを開けてみると

粘土
粘土も茶色で本当に検便みたいだと思った。しかもひとくちサイズでいいのに、みっしり詰めて来ました!って感じの脳みそ筋肉男子の検便みたいでますますリアル。なのでモザイクかけちゃった。(余計グロいような)

「検便みたいだよ」

とうとう口から漏れてしまったところ

「何言ってるの」

案の定嫁にしかめっ面をされた。それから嫁が用意した子供達の朝ご飯はカレーパンで…悪いことをしたと反省した。でも普通朝に食うか?

夜帰って来たら僕の晩飯がカレーだった。これは何か。朝の失言に対する嫁の呪いか。普段は大好きなはずのカレーなのに、朝放ってしまった自分の一言が甦り、鍋のカレーが集積された検便にしか見えなくなってしまった(尾篭ですいません)。まさに自業自得。

子供達の前で粘土を茶化したために、嫁にねんどうを渡されてジ・ネンドって感じかしらん。

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