夜、家に帰って来て真っ暗な部屋の中を歩いていると、不気味な人形達の顔がこっちを睨んでおりギャアース!
娘・R(4才)のための雛壇だったのだけれども。ああビックラゲーション。取り憑かれて
「灯りをつけろやコラー!」
「お花をあげろやコラー!」
という狂気の世界に連れて行かれるかと思った。
「まだ雛祭りには早くないか」
「立春過ぎたら出すものなのよ」
と嫁が言った。僕の家族は母以外全員男で、実家に雛壇がなかったので雛祭り経験値が低い。隣の家のジュンコちゃん家で雛あられを強奪していた記憶ぐらいしかない。
お内裏様とお雛様。左大臣と右大臣。そして奇数の人数で構成されたチーム。
三人官女!
五人囃子!
七人ミサキ!
野球部ナイン!
セブンイレブン!
ゴルゴ13!
ナイナイシックスティーン!…あ、偶数になっちゃった。
七人ミサキとは、悪事を働いた者の魂が七人組となり互いの強い怨念で縛られた怨霊集団。絶対七人でなければならず、一人でも欠けると頭数を揃える為、人を殺し引き込む。地方によっては七人ミサキを見た者は必ず死ぬと言われている。
小さい頃の免疫がなかったせいか、そんなことを連想してしまうくらい雛人形が苦手だ。目が合うだけで呪われそうでイヤだ。お内裏様とお雛様がいつの間にか江原啓之と三輪明宏になっていそうでイヤだ。嫁が言うには息子・タク(2才)も
「こわい、これ、こわあい」
と雛壇に恐れをなしていたという。
「まったくヘタレなんだから…」
嫁は苦笑いするが、よかった、仲間がいたわ。
翌朝、僕もタクのリアクションを確かめるために
「たっくん、ほら、おひなさまだよ〜」
タクに話を向けてみると
「やだ、こわあい!」
スタコラと逃げて行ってしまった。嫁の言った通りだった。一方Rはというと
「すてき〜」
やはり女の子、うっとりとして眺めていた。
「ねえパパ。これ食べられる?」
と手にしたのは紅白の餅の飾り。そっちかよ!おそらく正月の時鏡餅を食べたのでこれも後で食べるものだと思っているに違いない。
「あっはっは。食べられるわけないだろ」
「そっかー…」
Rは残念そうに肩を落としていた。しまった。ちょっとバカにした言い方になってしまったか。
「ほらほら、でもこのぼんぼり、ちゃんと光るんだよ」
灯りをつけましょ、しょんぼりに。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。