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■元ゲームセンターあらし。
2005年12月20日(火)
「アド街ック天国」という番組で、「アキバ」(秋葉原)の名物を
取り上げていたが、アキバのゲーセンで「太鼓の達人」という、曲に
合わせて太鼓を叩く音楽系ゲームの名人が出ていた。

まだ中学生であるが腕前はトップレベルで、彼がドンドコと太鼓を
プレイするとその見事さに人だかりが出来てしまうという。だが

「別に今更珍しくもない…気に入らん」

というのが感想だった。恥ずかしい話僕もゲーマーなので分かる。
彼に限らず上手い(もしくは気持ち悪い)ゲーマーには人が集まる
ものであり、少し前までは横浜のゲーセンで気持ち悪い踊りを踊り
ながら「ポップンミュージック」というやはり音楽系のゲームをする
男がいて、気持ち悪がられながらもたくさんのギャラリーがいたし、
その前には僕自身、音楽系ゲームの草分け「ビートマニア」という
ゲームをやっていた全盛期には20人ぐらい見物人がいた。

…などと威張ってもオタクをカミングアウトするだけで痛さ倍増で
あり、大体ギャラリーの半分以上は感心して見ているのではなく

「うわ。キモイ」

という猫の死体を見るような怖いもの見たさで見ているのである。
それに当然僕の前にも達人プレイヤーの先輩はおり、遡れば

「俺のインベーダーゲームのプレイには何十人とギャラリーが集
 まったもんだぜ」

というアーケードゲーム(ゲーセンのゲームのこと)黎明期にも
そういう人はいたはずだし、更に歴史を紐解けば

「俺が海に浮かんだ船上の扇を射落とす時は、源平全員ギャラリー
 だったぜ」

などというところまで永遠に遡れてしまうので意味がないので、
どちらが先かを張り合うのはナンセンスである。

では何故気に入らなかったというと、その彼が中学生だから。
ゲーセンで遊ぶには金がかかる。更にあそこまで上手くなるのは
相当金をかけているだろう。僕もビートマニアにはかなりの大金を
突っ込んでしまったが、中学生にその金を稼げるわけがない。
つまりは親の金を湯水の如く使っているであろう。ここが気に食わ
ないのである。

もっとも「太鼓の達人」は家庭用ゲームでも出来るので、家で目一杯
練習してたまのゲーセンで腕を披露する、というのだったらその彼に
はゴメンナサイだが、家庭用とアーケードではコントローラーや画面
のサイズが異なり勝手が違う。ゲーセンでいいプレイをするにはやはり
ゲーセンで慣れてないと駄目なので、この彼も相当ゲーセン慣れして
いるものと想像できる。

僕がよく行っていたゲーセンにも、入り浸っていてゲームがとても
上手い小中学生がいた。たいてい医者の息子とか、裕福な家の子達で
あった。

僕がゲーム好きの遺伝子を持っているだけあって、子供達、特に息子
のタクがゲーセンどっぷりのやなガキにならなきゃいいが…そして
オタク化して将来は電車男に…と少し心配してしまうのであった。

でも子供にゲーセンで使わせる金があったら僕が使うけど。

ああ、家庭用ゲームにハマる、という危険もあった。将来

「プレステ買って」

などと言われたら要注意である。それとも

「ゲームやるより女体とやるほうが面白いよ」

とオタクよりエロスの道に進ませたほうがいくらかましだろうか。
少なくとも女の子に近付くために、少なくともアキバ系のルックス
は避けるようになるだろう。

プレステよりヤリステ、などと悟られても困るが…。


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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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