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■弟が生まれた後の姉。
2005年10月12日(水)
娘・R(2才)は息子・タク(生後1週間)が生まれてからというもの
今まで以上に僕にベッタリである。

嫁がタクにかかりっきりになってしまうことが多いからであろう。
僕までタクをチヤホヤしてしまうとRが嫉妬する恐れがあるので、
家にいる間はできるだけRをかまうことにしている。

とはいえ先週末の3連休はハードだった。朝から晩までRに引っ張り
回されたのである。ちょっとでも離れると

「パパー!パパー!」

と思いっきりでかい声で呼ばれ、ちょっとトイレに…と行っただけ
でもトイレの扉をガンガン叩かれ、ちょっと疲れたから…と横に
なっただけで殴られ、ちょっとマンガでも読もうかと本を広げると
叩き落され、ちょっとだけよーんとネットを繋げようとすると服を
引っ張られ、休む暇もなかった。

Rに要求されるがままに歌ったり踊ったり絵本を読んだり絵を描いたり
高い高いをしたりおんぶしたりだっこしたりその他オモチャで遊んだり
まさに密着の3日間であった。

過去付き合ったどんな女の子よりもこれほど濃厚に接したことは
ないだろう。

「うおーん、さすがにパパは疲れたよーん」

泣き言をこぼしても

「めーよ!パパ!!こっち!オイデ!」

Rは容赦なく僕を引きずり回し、嫁は

「パパパパ言われるのも今の内だよ、あはは」

したり顔をするのみで助けてくれない。しかし嫁の言う通り
でもあるので、力の限りRとのふれあいを楽しんだ。本当に
文字通りのふれあい。もうベタベタベタベタと何かにつけて
Rが僕に体を絡ませてくる。

抱きつくわ背中にひっつくわ股間に頭をねじり込ませてくるわ…
普通の男女に置き換えてみると、これはもう最後まで行ってよい
という兆候である。僕とRの仲は最強に強まったはず。そこで

「Rちゃん、パパにちゅーしてー」

と口説きにかかったのであるが

「めーよ!」

あっさり拒絶され、顔を背けられてしまった。何ということだ。
Rは心は許しても体は許していないようだ。

「あははは、あなた、臭いのよきっと」

一部始終を見ていた嫁は冷たく言い放った。この僕から加齢臭が
出ているというのか嫁!ちょっと話聞かせろ…と嫁に詰め寄ろう
かと思ったが、「うん、本当に臭う」と言われたら立ち直れない
だろうと恐れ、それ以上込み入った話は切り出せなかった。

ズケズケと遠慮なく言う嫁であることよ。何ということだ。
嫁は体は許しても心は許していないようだ。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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