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■酸っぱいブドウと酸っぱい胃液と甘酸っぱい人妻。
2005年09月18日(日)
午前様になった翌朝、嫁に叩き起こされた。

「あなた、リトミック(お遊戯)教室お願いね」

そうだった。嫁は今日産婦人科に行かなければならないので
僕がR(2才の娘)を連れて行くことになっていたのだ。

頭痛と吐き気の完全な二日酔いでしばらく動けなかったが、嫁は
呆れてとっとと行ってしまった。誰のせいでもありゃしない。
みんなおいらが悪いのさ。身重の嫁を放って、僕だけ楽しんで
来たのだから自業自得。楽あればクロードチアリ。

「じゃあR、行きますか…」

Rの手を引いて駅前のリトミック教室まで歩いていく。途中、
猛烈な吐き気を催してゲーセンのトイレに駆け込んだ。

生まれて初めて「子連れゲロ」を体験した。

人生、長くなるといろいろ経験するものである。

ようやく教室に到着すると、そこはママと幼児の園。オヤジは
僕だけであった。嫁は父親もいる、と言っていたのにうそつき!
大きな見鏡に映った僕の姿はドラクエの「くさった死体」そのまま
だった。絶対まだ酒臭いだろうなあ…。それでも

「奥さんから聞いてますよ。今日はパパさんが連れて来て
 くれるんですってね」

嫁の教室友達であろう、菊川怜似の美人人妻が声を掛けてくれた。

「さあみんなで踊りましょう〜」

ヨウコ先生なるリトミック教室マスターがピアノを弾き始めると、
みんなが踊りだす。無垢な子供達と他愛もない踊りを踊っていると、
酒の瘴気がするすると抜けていく気がするから不思議である。

「じゃあ今日はみんなでブドウの絵を描きましょう」

ヨウコ先生がA2ぐらいのサイズの画用紙と絵の具を配り始めた。
ブドウの葉と茎だけが描かれており、実は紫の絵の具を指に付けて
ぐりぐり描く、というワイルドな描画だ。

「さ、R、指に絵の具を付けて」

しかし自分の手を汚したくないのかRは

「いやー!めー!めーよ!」

ひたすら逃げ回っている。他の子はちゃんとやってるのに。
Rを捕まえると何やら異臭がする。

「君、うんちしたね…」

「だから愚図っているのかもしれませんね」

先程の菊川怜似の美人人妻がフォローしてくれた。奥さん、
この後僕とティーでもドリンクしませんか…とナオンを
パーナンしそうになったがここは言わば嫁の縄張り。ばれたら
殺されるに決まっている。しかしそれ以前に酒臭い父とうんこ
臭い娘のスメルファミリーを相手にしてくれるとは思えぬ。

それにしてもRだけは一向にブドウの絵を描いてくれぬ。

「ほら、みんないい子にしてブドウ描いてるじゃないか」

画用紙を渡してもやはり

「めーよ!めーよ!」

怒って相手にしてくれない。

あ、これって…

怒りのブドウ。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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