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■ふじさーん!ふじさーん!高いぞ偉いぞふじさーん!
2005年06月20日(月)
嫁と娘・R(1才半)と…僕の母とで旅行をした。

場所を決めるにあたり、去年と同じく母の希望である
「富士山が見えるところ」を尊重し、河口湖となった。

去年は箱根の芦ノ湖にしたのだが、日頃の行いが
悪過ぎたせいか大雨になり全然見れなかった。

河口湖は芦ノ湖より富士山に近い。近過ぎちゃって
どうしよう、可愛くってどうしよう、というくらい近い。
だから今年こそはと意気込んで河口湖に到着したが…。

今年も見えない。雨こそは降らないものの空が淀んでいて
裾野しか見えない。

「あー…でもしょうがないねえ」

「やっぱ冬じゃないとダメだよ、冬」

などと言い合いながらそれでも望みを捨てず、眺めが良い
という展望台がある山にロープウェイで登った。ここは
「カチカチ山」の舞台といわれる山であったが、そんな
ことはわりとどうでもよく、肝心の富士山はというと、
無駄に暑いだけでやはり見えなかった。

「あーアチアチアチ!」

堪らず扇子をあおぐ母。その扇子を奪い、展望台の一番上で
ぶんぶん振り回し楽しそうなR。お前はジュリアナギャルか。

「ここはアチアチ山っていうんだよ…」

そのさまを眺めて呟いているうちに山を降りることになり、次は
湖の遊覧船に乗ることにした。芦ノ湖の遊覧船は豪華でその分
値段も高かった。一方で河口湖のそれは値段はリーズナブルで
あったが、その姿は

(カチカチ山の後だけに、泥舟っていうオチだったりして)

と思うぐらいみすぼらしい物で、嫁も同じ危惧を抱いたらしく、

「ひょっとして、これ?」

そっと耳打ちする。すぐ側に遊覧船係員と思われるおじさん達が
いたので聞こえてはならない。なのに、

「なんか北朝鮮の工作船みたいだねー」

母さん!そんなこと大声で言っちゃダメー!結局遊覧船に乗っている
間も天気が良くなるどころか夕立が来そうな気配になり、富士山は
見れず。船から降りた後、旅館にチェックインした。

宿は嫁が気合を入れて探した、部屋から富士山がドーンと見れる
旅館。しかし見えたのは湖と曇り空だけ。

富士山の全貌が丸見え!というのがウリの露天風呂も
おじさんの陰毛が丸見え!なだけであり、少しだけ
悲しかったのであった。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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