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■俺の背後に立つな。
2005年06月16日(木)
真夜中、嫁も娘・R(1才半)も寝静まった後。

僕は遅い晩飯を食べ、台所にて皿を洗っていたら、
背後に人の気配を感じた。びくっとして振り返ると
嫁がもっさり起き上がっており、トイレに入って行く
ところであった。

あまり夫婦の仲がよろしく時に背後を取られるのは
不気味なものである。

「私が寝首を掻いてあげるから、首根っこも洗っておいた方が
 いいんじゃないのー?」

そんな事を後ろから囁かれたら怖過ぎる。ゴルゴ13の気持ちが
分かったような気がした。慄いた感じで皿を洗い続けていたら

「フギャアアアアアアアアア!」

突然、向こう三軒両隣に轟きそうな馬鹿でかい泣き声に心臓が
止まりそうになった。慌てて振り返ると、今度はRが僕の真後ろに
棒立ちになっておお泣きしているので二度びっくりである。

いつの間に僕の背後を取ったのであろうか。ひょっとしたら
この将来くのいち忍法帖…いや、そんなことはともかく、
RはRでそれ以上の怖さがあったのだろう。夜中物音で目覚めたら、
嫁も僕も誰もいないひとりぼっちの寝床で…。

「ごめんねー起こしちゃったねー」

皿洗いを中断してRを抱いてあやしていたら、嫁がトイレから
ぬうと出てきて、無言のまま僕からRを奪って寝床に入って行った。
やはり嫁の態度は刺々しい。

いつか僕が目覚めた時、嫁もRも誰もいない一人ぼっちの寝床で…
なんてことになったら…。

その時は地獄まで轟きそうな大声で泣くことにする。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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