朝、僕が会社に出かけようとすると、娘・R(1才)が
泣くのである。これは辛い。
「Rちゃん、父は会社に行きますよ」
「ひーん!」
ここ数日こんな感じなのである。手を伸ばしてオトウタン、
イッチャヤダヨーと言わんばかりに
「ふゃんふゃんゃん」
言葉にならない声を上げて泣くのだ。思わず僕も目元が熱くなって
しまう。その時その時のお別れが悲しいだけではない。
将来、Rが成長して僕は老いて、Rと僕の立場が入れ替わっただけの
全く同じ光景を想像してしまうのだ。
「父さん、Rはお嫁に行きますよ」
「ひーん!」
…老いた僕は同じくオムツしてたりして。既にシモが緩いし。そして手を
伸ばしてRタン、イッチャヤダヨーと言わんばかりに
「ふゃんふゃんゃん」
言葉にならない声を上げ…って、老いた僕は同じく歯がなかったりして。
ともかく、愛し合う2人が共に夜を過ごした後朝の別れ。
(こう書くととてつもなく艶かしい)
せめて契機付けに「行って来ますのちゅー」をして
出かけたいところである。Rはちゅーを何故か嫌がるので
今後全力で口説き落としたいところである。
これをキスキスの別れといいます。
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