毎日新聞に載っている、西原理恵子の「毎日かあさん」
という漫画に、こんな風景が描かれていた。
西原の旦那さんがゴハンをバクバク食っていたら、
ほっぺたに付いていたゴハン粒を、隣にいた娘が
チョイ、と取ってパクっと食べた。
旦那はそれだけで滂沱し、泣き咽びながら酒を
かっ食らうのであった。
娘を肴に酒を飲む。それは「娘酒」と表現されていた。
これだっ。僕もこれをやるんだっ。
僕もメシを食っていたら、隣で娘・R(11ヶ月)がちゃぶ台に
捕まり立ちをしているので、やるなら今だと思い立ったのだ。
おもむろにゴハン5粒ぐらいのカタマリをほっぺたに付け
「ほれ。R。取ってみちらっせ」
Rに顔を近づけた。さあRはどう出るか。
「あばばー…」
Rは僕の思惑通り手をぬうっと伸ばしてゴハン粒を
むんずと掴んだ。しばらくシゲシゲと眺めていたが、やがて…
ぱくっと。
やりおったわ!ありがとうR。お父ちゃん感激。
娘酒じゃー。ホントにこの感動に浸りつつ何杯でも
いけそうである!
しかし喜んでいたのも束の間、勢い付いたRの手は
次なる獲物を求めていた。キラリンと目を光らせ、
「あばばぶわー」
僕のおかず皿にも手を伸ばし、肉やら野菜やらを
鷲づかみにし、こね回し始めたのだ。
「やめてくれー。これはまだ食べられないんだから」
油でギトギトになったRの手を振り解くのに必死で、
娘酒はおあずけになってしまった。
美酒に酔いしれるのはまた今度…。
娘酒とわかめ酒は男のロマンである。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。