夜中、僕も嫁も寝てるというのに、娘・R(9ヶ月)が
むっくり起き上がってハイハイをしていることがある。
文字通りの夜這い。
それも最近は寝ている嫁に覆いかぶさってくるのである。
嫁の胸を鷲掴みにしたりおなかに顔をうずめたり。
一体何をしたいのか理解に苦しむところであるが
「ひょっとして…僕のアレを真似しているのか?」
僕のアレとは、Rが寝静まったのを見計らって
嫁に覆いかぶさって行う一連の運動というか
営みというか、まあソレである。
まさか、いつの間にか見られていたのか…と考えると
Rの嫁への絡み方が僕のそれに似てなくもない、と思えてくる。
なんかやだなあ。
「いやーん。Rちゃん痛いわー」
嫁は寝られなくて困っているがちょっと嬉しそうである。
それが羨ましかったので僕も寝っ転がって
「さ、R。お父さんにものしかかっておいで」
と誘ったのだが見向きもしない。何故だああ!
…しまった。Rが生まれてこのかた、僕が下になって致したことは
なかったのである。Rも真似しようがないわけね!
娘の真似っこ行為により明らかにされた夫婦生活のマンネリ。
なんだか反省すべきことのような別にどうでもいいような。
そんなことを考えてテレビでバレーボールを見ていたら
「ネットタッチ」「ひとり時間差」「マッチポイント」
などの用語が
「そっとタッチ」「ひとり痴漢魔」「エッチポイント」
などと頭の中で全て卑猥な単語に変換されてしまって困った。
とりあえずRも寝静まったし…と嫁にそっとタッチしたら
ものすごい勢いのスパイクで弾かれた。
嫁は高校時代女バレだったのである。
奥様は東洋の魔女。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。