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■エセ物語…白玉か 何ぞと娘の問ひし時…
2004年03月22日(月)
土日は休日出勤だったが夕方には帰ってきた。
娘・R(7ヶ月)とお風呂に入るために。

Rが生まれてからは僕が入浴係ということで
はじめの数ヶ月は夜の11時ごろに毎日入っていたが
Rを寝させる時間を早くしたため
休みの日にしか一緒に入れないのである。

合法的に若い娘の肌と触れ合うことが出来るのは
この時しかないので僕は必死だ。

ただ、一緒に入ると泣かれてしまうのである。
週に1度程度だとブランクが長いのでRも慣れて
くれないのだろう。

また泣かれてしまうのかなあ、と
ビクビクしながらRを脱がせて風呂桶に入ると

「ひ…ひえええ」

まずい。早速ぐずりだした。
Rを持ち上げたまま、僕は顔を口元までお湯につからせ

「ほーら、ぶくぶくー」

と、口でブクブクとあぶくを立てた。
Rはそれを見て泣くのをピタリとやめた。
目をまん丸にしてあぶくを見ている。
「それは何?」と不思議がっているようだ。

「へっへっへ。いい子だいい子だ」

それからのRは大人しくなり、僕のされるがままに全身を
ねっちりと洗われていく。しかしそれからのRは
泣くのをやめたとはいえ表情が硬い。
何か緊張した趣きであり僕の方を全然見てくれない。

「R〜。お風呂に入れてるのは、お父さんなんだよ〜」

そう呼びかけても全然こっちを向いてくれず
なんだかとても悲しくなった。これでは僕はまるで
何も知らないいたいけな幼女を悪戯しているおっさんではないか。
半分合ってるような気がしないでもないけど。

「あら。今日は泣いてないのね」

そうこうしている内に嫁が覗きに来た。
Rを洗って暖まらせた後は嫁にバトンタッチして
体を拭かせるのである。

嫁の顔を見た途端にRはニパア、と笑顔を見せ
キャキャキャと叫び声を上げた。
やっぱり母親のほうがいいのかよ!

「はーい、じゃあ出て体を拭き拭きしましょうね」

Rは嬉しそうに体をジタバタさせ嫁に抱かれて
風呂から出て行った。

「R…。今日お風呂に入れてあげたのはお父さんなんだよ…」

一人残された風呂場でブクブクとあぶくを立てた。

あぶくと答えて 消えなましものを。



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アリガトウゴザイマシタ。
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