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■怖いもの 地震 雷 嫁の父。
2003年12月22日(月)
嫁父がやってきた。
夜は新宿で忘年会だということで
その前に我が娘・R(4ヵ月)を見に立ち寄ったのであった。

「イヤー重くて重くて」

嫁父は巨大なボストンバッグを抱えていて
ウチにあがるなり中身を次から次へと取り出す。
ミッキーマウスとミニーマウスのぬいぐるみが
お土産としてドカドカっと渡された。
い、いらねー。ディスニー好きじゃないし(とは言えない)

「それと、サンタクロース!」

とどめは顔が妙にリアルで不気味なサンタ人形だった。
これこそいらねーとはやっぱり言えなかったが
僕らを尻目に嫁父は得意気に

「これはな…音楽も鳴るんだよ」

と、サンタ人形の台座にあるスイッチをONにした。

びょびょびょびょいいいーー。

うわー!何なんだこの不協和音の電子音は!

「はは、ちょっと曲、うるさいかな?」

ていうかそれ曲じゃないです。
カラス除けの毒電波かなんかです、きっと。

さて、嫁父は久しぶりにRを見れてご満悦だったが

「おっ。これに写ってるのは誰かね」

ダッシュボードに飾ってあった1枚の写真を手にした。まずいものを見られた。

それは僕のお気に入りの超美少女Rちゃんが
娘・Rを抱いている写真であった。
先々週会った時に僕がお願いしてRを抱っこしてもらって
デレデレしながら撮ったものである。

「それは…Rちゃんだよ」

嫁が苦笑いして答えた。

「ん?Rちゃんは分かってるが、この女の子だよ」

「それも…Rちゃんだよ」

嫁!皆まで言うな!

実は僕、その女の子が大好きでして、
名前はRちゃんっていいまして、
Rの名前は彼女から取ったものなんですよ…

などと言えるかあっ!
嫁父にこの秘密を打ち明けるわけにはいかない。
Rのグランドファーザーである嫁父は怒りのあまり
ゴッドファーザーと化し、僕は嫁実家の畑に埋められて
しまうかもしれない。

「あはは、オトウサン、写真ならいっぱいありますよ。
 このアルバム持ってって下さい」

僕はすさかず娘・Rの厳選写真アルバムを差し出した。
嫁父へのプレゼント用にと20枚ほど綴って昨日あらかじめ
用意しておいたのである。

「おお〜もらっていいの?じゃあ早速今夜の忘年会で
 見せびらかしちゃおうかな〜」

効果は絶大で嫁父の関心がこちらに移った。
危ないところだった。これで大根の肥料にならずにすんだ…。

Rも終始いい子で嫁父をかわいくもてなし、
嫁父も写真のことはそれ以上触れることはなく
満足気に帰って行った。

僕はRに助けられたなあ。
命あっての一粒種。

びょびょびょびょいいいーー。

不気味サンタはやっぱりうるさいので
封印することにした。サンタが大将。

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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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